武藤嘉紀、CL決勝で衝撃ミスの元同僚リバプールGKを擁護 「彼はきっと…」
CL決勝でミスを犯したGKカリウスについて言及、マインツ時代に1シーズン共闘
レアル・マドリードとリバプールが激突した26日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、リバプールGKロリス・カリウスの凡ミスから先制点が生まれ、最終的に3-1で勝利したレアルが大会3連覇を果たした。日本代表FW武藤嘉紀は、マインツ時代に共闘したGKカリウスのミスシーンについて「観ました」と明かし、悲劇に見舞われた元同僚の心情を察したコメントを残している。
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大一番で生まれた、まさかのミスだった。後半6分、最終ライン裏に出たボールをリバプールGKカリウスがキャッチし、すぐに右手でスローイング。ところが至近距離にいた元フランス代表FWカリム・ベンゼマが足を出して当てると、ボールはそのままゴールへ吸い込まれた。リバプール側の猛抗議も実らず、結局ゴールが認められている。
カリウスの不運はまだ終わらない。1-1で迎えた同19分には、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルに豪快なバイシクル弾を叩き込まれ、再びレアルにリードを許してしまう。さらに同24分、ベイルの無回転ミドルシュートキャッチできず、ボールをこぼしてそのまま3点目を献上した。
カリウスは“戦犯”の烙印を押されて厳しい批評の的となっているなか、2015–16シーズンにマインツでともにプレーした武藤は「カリウスとは1年間一緒にやったのかな。幾度となく救われた」とかつての守護神を擁護。「(共闘した)その選手があの大舞台に立って、ミスはありましたけど、そのミスに対して僕たちが何か言える立場ではない」と心情を慮った。
「あそこに立った人にしか分からない重圧やプレッシャーがある。彼はきっとあのミスを次への力に変えられる選手だと思う」
試合後、涙を流してサポーターに謝罪したカリウス。だが、武藤は“あのミス”が守護神のさらなる成長を促すと主張。元同僚の飛躍を願いつつ、エールを送っている。