世界の澤、なでしこジャパンの相棒宮間と打ち立てた金字塔に万感

伝説の一戦と同じ雰囲気

 なでしこジャパンの象徴であるMF澤穂希(INAC)は、8日(日本時間9日)、女子ワールドカップカナダ大会初戦のスイス戦にボランチで先発出場し、1-0の勝利に貢献した。男女通じて世界初のW杯6大会連続出場と、日本サッカーで男女史上初の国際Aマッチ200試合という金字塔を打ち立てた。
 気温23度。バンクーバーのBCプレーススタジアムで大歓声を背中に浴びた背番号「10」は後半12分、川村と交代となるまでピッチで奮闘した。前半23分にはFW大儀見のポストプレーに走り込み、ゴールはならなかったが、左足でミドルシュートも放った。さらにはW杯初出場ながら、強力な攻撃力 を誇るスイスの猛攻を必死のチェイシングでしのぎ、レジェンド健在を印象付けた。
 試合後、日本が世界に誇るレジェンドは、メモリアルマッチの雰囲気をこう振り返った。
「この雰囲気でサッカーができて光栄です。ドイツの決勝のフランクフルトを思い出しました」
 2011年の前回ドイツ大会は、決勝のアメリカ戦で延長後半に同点弾を決めるなど大活躍でMVPに輝き、日本の初優勝に貢献した。
 試合後のミックスゾーンでは、なでしこの中盤で共に戦い続けてきた相棒と、一緒に刻んだメモリアルゲームに万感の表情を浮かべていた。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング