「もう怪我はできない」 川崎MF大島僚太、“W杯ラストサバイバル”へ悲壮なる決意

大島は第15節・清水戦で、中盤の軸としてチームを牽引し、3-0の勝利に大きく貢献した【写真:荒川祐史】
大島は第15節・清水戦で、中盤の軸としてチームを牽引し、3-0の勝利に大きく貢献した【写真:荒川祐史】

中断期前ラストゲームで勝利 攻守に渡って清水を上回る

 J1川崎フロンターレの日本代表MF大島僚太は、20日のリーグ第15節清水エスパルス戦で中盤の軸としてチームを牽引し、3-0の勝利に大きく貢献した。21日からはガーナ戦に向けた代表合宿に臨むが、「もう怪我はできない」と決意をにじませた。

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 18日に行われたガーナ戦のメンバー27名が発表された後、大島は代表に招集されたことへの喜びを語りながらも自然体を強調していた。なぜなら代表合宿に向かう前に、川崎の選手としてリーグ戦が残っていたからである。

「まずは選んでもらえたことはすごく嬉しく思いますし、責任もあると感じています。だけど、チームとしてはまだリーグ戦の清水戦が残っている。僕が選ばれたからといってチームに対する思いを間違えてはいけないと思っているので、まずはリーグ戦に集中して臨むことだけを考えています」

 清水戦に集中して挑んだ大島は、前半からハイパフォーマンスを披露した。攻撃ではパスワークの中心として積極的にボールに絡み、時には前線へのスルーパスでチャンスを創出。大島が倒されて得たFKからチームの先制点も生まれている。また攻撃だけでなく、素早い攻守の切り替えで相手の攻撃を封じ、ボール奪取も冴え渡っていた。

「やっぱり(ボールを)失うことが少なかったと思うので、そういったところで相手に流れがいかなかったと思う。ホームで連敗していたこともあって、気持ちの部分でみんなが上回ったのかなと思います」とは大島の言葉。攻守で清水を上回り、ホームでの連敗をストップすることに成功した。

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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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