セリエA10ゴールの有望株アンデルソン獲得へ

　マンチェスター・ユナイテッドはエースのFWロビン・ファン・ペルシーをセリエAラツィオに放出する代わりに、ブラジル代表MFフェリペ・アンデルソンの獲得を計画していると、英地元紙「サンデー・ピープル」が報じている。

　ユナイテッドは今夏の移籍市場でオランダ代表ファン・ペルシーの移籍が現実味を帯びる中、今季セリエA3位の強豪ラツィオからブラジル代表の次代を担う逸材獲得へ動き出した。高い技術と得点力を備えた攻撃的MFは今季リーグ戦で10得点。来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得にも尽力している。

　チェルシー、パリ・サンジェルマンなども獲得を目指す22歳には3000万ポンド（約63億円）という値札が付けられている。争奪戦は必至だが、ファン・ペルシーにラツィオ移籍の可能性が浮上していることが、ユナイテッドをアンデルセン獲得の交渉で優位な立場へと押し上げているようだ。

　今季のユナイテッドは欧州CL出場権を獲得できる4位という最低限の結果を残したが、来季はタイトル獲得が求められている。ルイス・ファン・ハール監督も昨年に続き、270億円という潤沢な補強費とともに、積極的な補強に動いている。補強のトップターゲットとして報じられていたウェールズ代表FWギャレス・ベイルはレアル・マドリード残留の意向を示したために、FW補強の本命はレアルのフランス代表FWカリム・ベンゼマに切り替わったとも伝えられている。

　ユナイテッドはすでにモナコから期限付き移籍で加入していたコロンビア代表FWラダメル・ファルカオの買い取りオプションは行使しない方針を発表している。故障に泣かされたエース、ファン・ペルシーを放出し、アンデルソン、ベンゼマら実力者を獲得できれば、赤い悪魔は来季リーグタイトル奪還に陣容を強化できるかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images