浦和、“激動の2カ月半”もルヴァン杯GS突破 槙野が語る「大崩れしなかった」要因は?

DF槙野は、三人の指揮官が率いるなかでも、共通する良い部分がチームにあったと述べた【写真:Getty Images】
DF槙野は、三人の指揮官が率いるなかでも、共通する良い部分がチームにあったと述べた【写真:Getty Images】

「監督のやりたいことを明確に落とし込んで選手がピッチで表現できた」

 目まぐるしい戦いとなったが、日本代表DF槙野智章は三人の指揮官が率いるなかでも共通する良い部分がチームにあったと話している。

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「どの監督も良かったのは、短い時間、練習する時間がないなかでも選手としっかりとコミュニケーションを取って、監督のやりたいことを明確に落とし込んで選手がピッチで表現できたこと。それが、大崩れしなかった要因だと思います。リーグ戦でチャンスがあまりなかった選手も、このルヴァンカップで奮起してアピールできたと思いますし、リーグ戦に出ている選手に刺激を与えた。監督が代わりながらも、ルヴァンカップで生まれた競争意識があったと思っています」

 その言葉の通り、このルヴァン杯ではFW李忠成とMF武富孝介、DF荻原拓也の三人が6試合全てに出場し、2ゴールずつを決めた。彼らはリーグ戦では多くのチャンスを掴んでいないが、監督が交代していくなかでもルヴァン杯での勝ち残りに大きな力になった。
広島戦で決勝ゴールを決めた李は「リーグでスタメンじゃないので、このルヴァン杯がチャンス。ここで敗退したら、そのチャンスがなくなってしまう」と、今大会に対する思いを話した。もともと選手層ではリーグ有数のクラブだけに、連戦も味方になったのだろう。

 一つの大会、それも2カ月半ほどの期間で三人の監督が指揮する異例の事態になった浦和だが、国内三大タイトルの一つであるルヴァン杯では可能性をつないだ。プレーオフステージでは、J2からの参加チームとして下剋上を狙うヴァンフォーレ甲府と対戦することになる。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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