【データ分析】ハリルJ「ラスト2戦」の真実 マリ戦で見えた“アフリカ対策”の意図と問題点

[DATA-2]日本がマリにボールを奪われた位置(前後半別)【データ提供:Instat】
[DATA-2]日本がマリにボールを奪われた位置(前後半別)【データ提供:Instat】

高い位置でのプレーは奏功

 それでは、マリ戦で狙った高い位置からの守備はできていたのだろうか。[DATA-2]は日本がマリにボールを奪われた位置を、前半と後半に分けて示したものだ。自陣深い位置で奪われたのは、後半に一度あるだけだ。奪った後に早く、縦へという意識に加え、マリの守備意識がそこまで前から奪うというやり方ではなかったことも一因だろう。

[DATA-3]マリ代表がボールを失った位置(前後半別)【データ提供:Instat】
[DATA-3]マリ代表がボールを失った位置(前後半別)【データ提供:Instat】

 [DATA-3]は、マリ代表がボールを失った位置を前後半別に示したものだ。

 これを見ると日本は前半に8回、後半に5回、相手陣内でボール奪取に成功している。前後半で6回だったマリの倍以上だ。しかし後半は相手陣内で奪う回数が減り、ペナルティーエリア内で奪ったプレーもあったが、全体的には高い位置で奪う機会が減っていた。後半のマリのポゼッション率42%を見ても分かるように、前半終了間際に得点したマリがその後は消極的な戦い方をしたため、自陣からのビルドアップが少なかったことも理由の一つかもしれないが、それでもマリの数少ないチャンスが効率良く日本のゴール前まで運ばれてしまうシーンも散見された。

[DATA-4]両チーム選手のこの試合における平均プレー位置【データ提供:Instat】
[DATA-4]両チーム選手のこの試合における平均プレー位置【データ提供:Instat】

 [DATA-4]は、両チーム選手のこの試合における平均プレー位置だ。この図を見ると、日本がマリよりも高い位置でプレーしていたことが分かる。高い位置からのプレスは高い位置で相手ボールを奪う、タッチラインを割らせるプレーにつながる。そこでボールを奪うことにより、日本は高い位置でのプレー機会が増えたのだろう。

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