J1最下位の横浜FM、天皇杯でまさかの敗戦 JFLにジャイキリ食らう…試合後にはブーイング

3カテゴリー下のJFL青森に0-2で敗れた横浜FM、GK廣末陸のPKで先制点献上
天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会は6月11日に各地で2回戦を行い、ニッパツ三ツ沢球技場では、J1の横浜F・マリノスとJFLのラインメール青森(青森)が対戦した。
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カテゴリーでは青森が3つ下になるが、両チームの今シーズンのリーグ戦の調子は対照的だ。J1で最下位と苦しむ横浜FMに対し、青森は8日にY.S.C.C.横浜にホームで3-0の勝利をおさめてJFLの首位に返り咲いたばかり。横浜のクラブ相手の2連勝を目指して三ツ沢球技場に乗り込んだ。
直近のリーグ戦では自陣からのビルドアップをシンプルにして、素早く前線にボールを送る戦い方がハマった横浜FMだが、この試合では守備を固める相手を攻めあぐねる展開となる。
MF天野純を中心に青森のゴールに迫った横浜FMだが、GK廣末陸のセーブに阻まれるなど決定機を生かせずに得点を挙げられない。すると前半35分に青森はGK廣末のロングキックからエリア内でDFサンディ・ウォルシュのファウルを誘発してPKを獲得。青森はJFLで4シーズン連続ゴールを決めているGK廣末がこのPKのキッカーを務め、GK朴一圭の逆を突いてゴール右に決めて先制点を挙げた。
さらに前半AT1分にもGK廣末のロングキックが最終ラインの裏に入ると、MF佐久間駿希がDF鈴木冬一をかわしてゴール前にグラウンダーのクロスを入れる。これをGK朴一圭が止められない。一度はボールコントロールをミスしたFWルイス・フェルナンドが押し込み、青森が2点リードで前半を折り返す。
後半のスタートから3選手を入れ替えた横浜FMは、青森を相手に猛攻を仕掛ける。しかし、人数をかけて守備を固める相手を前に、なかなか決定機を作れない。ベンチスタートだったFW遠野大弥、DFトーマス・デンを後半24分に投入して交代枠を使い切ってもほとんどシュートを打てないまま時間だけが過ぎていく。遠野のスルーパスからエウベルがゴールに迫る場面もあったが、シュートはDFにブロックされる。
前かかりになる横浜FMに対して攻め込む場面もあった青森は、最後までゴールを割らせず。3カテゴリー上の横浜FMを相手に2-0の完封勝利のジャイアントキリング。横浜FMサポーターのブーイングのなか、青森が3回戦進出を決めている。