ミラン黄金期の“天才10番”がスペイン代表FWを後継者に指名 「彼はまるで私のようだ」

サビチェビッチ氏が昨季ブレイクしたスソのプレーを絶賛

 ACミランは今季2億ユーロ(約264億円)以上の強化費を投じて、戦力を大幅に刷新した。欧州屈指の強豪復活への第一歩を踏み出したミランで、かつて「ジェニオ(天才)」と呼ばれた伝説の背番号10が、自身の後継者として昨季FW本田圭佑(パチューカ)とポジションを争った新鋭レフティーを指名している。

 今季リーグ開幕から3試合を終えて2勝1敗、UEFAヨーロッパリーグ(EL)初戦ではオーストリア・ウィーンに5-1で快勝と順調な滑り出しを見せている新生ミランについて、かつて背番号10を背負った元ユーゴスラビア代表FWデヤン・サビチェビッチ氏は温かい視線を送っている。15日に51歳の誕生日を迎えた天才レフティーは、ミランの公式番組「ミランチャンネル」に登場した。

「私は近年のリーグ戦をさほど見ていなかったんだ。結果やゴールは見ていた。だが、ミランの試合を細かく比較するほどの材料はない。ミランは(監督の)モンテッラに、新しいものを築く時間を与える必要がある」

 赤字経営によって、格安補強路線を突き進まざるを得なかったシルビオ・ベルルスコーニ前会長時代の終盤、ミランは欧州カップ戦出場権にすら手が届かない状況に陥っていた。本拠地のサポーターからブーイングが浴びせられる古巣の姿を見るのは、黄金時代を知るOBにとっては耐え難いことだったのかもしれない。

 そして今季、復権への道を歩むミランには自身の後継者と呼ぶべきタレントが成長してきたという。

 

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