アンチェロッティ監督が明言 レアル退任の場合は1年の休養

持病の悪化が原因

 レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は今季限りで契約解除となった場合、持病の脊椎管狭窄(きょうさく)症の手術を受けるために1年間休養する方針を再び明言している。イタリア地元紙「イル・ジョルナーレ」が報じている。
 今季10位で欧州のカップ戦出場権を2年連続で失ったACミランは、アンチェロッティ監督の招聘(しょうへい)に全力モードとなっている。かつてUEFAチャンピオンズリーグのタイトルを2度ミランにもたらしたイタリア最高の指揮官に対し、シルビオ・ベルルスコーニ会長は電話で勧誘し、アドリアーノ・ガリアーニCEOはマドリードまで出向く予定 も明らかにしている。
 一方、レアルと来季いっぱい契約を残しながらも、退任の可能性が高まっているアンチェロッティ監督は「私は記者会見でも言ったが、繰り返そう。私は1年休むことになるだろう。私にはとても深刻な理由がある。私は脊椎管狭窄症の手術を受ける必要があるのだ。腕もしびれるし、足を伸ばすこともできない」と語った。
 脊椎管狭窄症とはいわゆる座骨神経痛。四肢にしびれが出るほど重症化しているという。
「正直、肉体的にどれぐらい休めばいいのか分からない。リハビリに関してもだ」
 こう語った指揮官は「ガリアーニがマドリードにいる? 夕食のゲストとしては喜んで招くが、スケジュールは変えられない」と語る一方、将来的なミラン復帰には前向 きだ。
「私は常に言っているが、イタリアで監督として戻るとするならば、ミランしかない。彼らの未来? 私は彼らが大きな計画を持っていることを知っている。投資してチームを復活させようとしている。簡単ではない。偉大な選手を抱えているクラブは放出しようとしないものだ」
 思い入れ深い名門だが、復活は容易ではないと、名将は冷静に分析していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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