日本代表で“株を上げた人・下げた人”は? マリ戦出場全17選手「アピール度査定」

10番森岡は攻撃センス発揮できず、宇賀神と大島はネガティブな印象、本田は…

■マリ戦アピール度「×」
DF 昌子 源(フル出場:プレー時間90分)
DF 槙野智章(フル出場:プレー時間90分)
FW 久保裕也(先発出場途中交代:プレー時間70分)
MF 森岡亮太(先発出場途中交代:プレー時間65分)
MF 山口 蛍(途中出場:プレー時間56分)
DF 酒井高徳(途中出場:プレー時間45分)
DF 宇賀神友弥(先発出場途中交代:プレー時間45分)
MF 大島僚太(先発出場途中交代:プレー時間34分)
FW 本田圭佑(途中出場:プレー時間20分)

 昌子源(鹿島)と槙野智章(浦和)のCBコンビは、何度か高精度のフィードを通したものの、単純なパスミスも見られるなど組み立てにおいて課題を残している。秀逸な飛び出しを見せた久保も決定機で決め切れず、相手の圧力に屈する場面も散見された。10番を背負った森岡亮太は、昨年11月の遠征時よりも守備の意識が強まっているが、良い形でボールを受けられず、攻撃センスを発揮しきれなかった感は否めない。

 ネガティブな印象を残してしまったのが、デビュー戦でPK献上の宇賀神と昨年12月のE-1選手権に続いて負傷交代となった大島か。宇賀神は右サイドから鋭いクロスを供給し、右サイドから打開の起点になるなど、攻撃面では評価に値するプレーを見せている。それだけにPK献上は痛恨だった。大島も組み立てに顔を出してボールの動きを活性化したが、“負傷癖”を指揮官に印象付けてしまい、不完全燃焼に終わっている。

 その宇賀神に代わって酒井高徳(ハンブルガーSV)、大島に代わって山口蛍(セレッソ大阪)が途中出場したが、どちらもポジティブな印象は残せていない。酒井は果敢に上がる姿勢が光ったが、崩しの局面で打つ手を欠いている。山口は球際で激しさを見せたものの、大島との交代とあって組み立ての面で物足りなさが見え隠れしてしまった。

 チーム最短のプレー時間となった本田圭佑(パチューカ)は、最後でさすがのキープ力を披露。相手のマークをモノともしないフィジカルは以前と同様だが、指揮官の要求を超えるプレーとは言えず、アピールも不十分に終わった。

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