イングランド代表で新たに生まれた“シンデレラ・ストーリー” 初招集の元8部GKとは?

今季10度のクリーンシートはリーグ5位の好成績

 シーズン当初、ポープは昨季同様にGKの序列で2番手の立ち位置だった。しかし、第4節クリスタル・パレス戦(1-0)でトム・ヒートンが負傷し、その後数カ月に及ぶ負傷離脱を余儀なくされる。その試合でベンチ入りしていたポープは、前半36分から急きょゴールマウスを守ることとなった。

 思いもよらないプレミアデビュー戦だったが、好守を連発して1-0での勝利に大きく貢献。サポーターからも大きな称賛を受けた。しかしチームはこの試合後、絶対的守護神ヒートンの長期離脱という危機的状況を受けて、元マンチェスター・ユナイテッドのGKアンデルス・リンデゴーアを緊急補強した。

 それでも、ポープは一度つかんだチャンスを手放さなかった。続く第5節リバプール戦では8本の枠内シュートをセーブするなど、猛攻を耐えしのぎ1-1のドローでチームに勝ち点1をもたらすと、経験豊富なリンデゴーアにポジションを明け渡すと思われていたポープは、現在まで27試合連続でスタメン出場を続けている。

 チームも30試合終了時点で7位と躍進するなか、ポープは今季10度のクリーンシートを達成。これは15回のGKダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)、14回のGKエデルソン(マンチェスター・シティ)、13回のウーゴ・ロリス(トットナム)とティボー・クルトワ(チェルシー)に次ぐ記録であり、メガクラブのスターたちに匹敵する結果だ。プレミアでの好パフォーマンスを発揮できれば、イングランド代表への定着、そして開幕まで残り3カ月を切ったロシア・ワールドカップ出場も決して夢物語ではないだろう。

(Evolving Data)



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