圧巻の同時二人抜き! なでしこ岩渕、“高速ダブルタッチ弾”に称賛「さすが!」

INACの中島と岩渕がゴールも…アルガルベカップ第1戦でオランダに2-6大敗

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、ポルトガル開催のアルガルベカップに出場。2月28日のグループリーグ第1戦で昨年の欧州女子選手権(女子EURO)優勝国オランダと対戦し、2-6と大敗した。日本の2ゴールは、なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部INAC神戸レオネッサ所属のMF中島依美とFW岩渕真奈が決めたが、とりわけ岩渕の“二人抜き弾”は称賛を集めている。

 試合は序盤から日本が劣勢に立たされた。前半4分に先制点を献上すると、同35分までに早くも4失点を喫した。だが同38分、日テレ・ベレーザのMF長谷川唯のスルーパスからMF中島が左足ダイレクトで華麗に流し込んで1点を返す。日本に勢いが出てきたかと思われたが、前半終了間際にも被弾し、1-5で後半に突入した。

 後半7分にもゴールを奪われ、1-6と大敗ムードが漂った日本は、同26分にMF中島に代えてMF増矢理花(INAC)、FW田中美南(日テレ)に代えて岩渕を同時投入。その11分後に岩渕が圧巻のテクニックを披露した。

 

 後半37分、右サイドでボールを受けた岩渕は、前を向くとおもむろにドリブルを開始。そのままペナルティーエリア内へ侵入するが、相手二人に素早く囲い込まれてしまう。コースを消されたかと思われたが、岩渕はそのまま二人の間に突進。すると素早いダブルタッチで一人、二人と同時に置き去りにし、思い切り良く右足を振り抜き強烈な一撃をゴール左隅へ突き刺した。

 試合はそのまま2-6で敗れたが、なでしこジャパンの公式ツイッターでは「さすが!ぶっちーらしいゴール」「エースだ!」とファンから称賛の声が上がっている。ドイツのホッフェンハイム、バイエルンを渡り歩き、今季からINACの10番を背負う24歳の岩渕。チームに課題は山積しているものの、岩渕が見せた欧州仕込みのテクニックはファンを魅了したようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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