ベッカムと元ブラジル代表MFの“芸術的FK”に再脚光 リーガ公式が華麗な競演動画を公開
レアル時代のベッカムとベティス時代のアスンソン リーガ公式ツイッターがFK動画を投稿
1990年代から2000年代にかけて、多くのスター選手がリーガ・エスパニョーラの舞台に立ち、華麗なプレーを披露してきたが、そのなかで名FKキッカーとしてその名を馳せた代表格と言えるのが、“銀河系軍団”レアル・マドリードの一員だった元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムと、ベティスで輝きを放った元ブラジル代表MFマルコス・アスンソンだろう。リーガ公式ツイッターでは、この二人の芸術的FKの映像を5本ずつ、交互に収録した動画を公開している。
端正なルックスで絶大な人気を博したベッカムは、マンチェスター・ユナイテッドでワールドクラスの選手へと成長し、03年にレアルへ移籍。元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン、元ブラジル代表FWロナウド、元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴらスーパースターが集結した“銀河系軍団”でも、輝きを放った。
ベッカムが誇る最大の武器と言えば、やはり高速カーブを描く芸術的なFKだった。動画では20~30メートルの距離から鋭く曲がって落ちるシュートを紹介。圧巻は5番目に登場した左サイドからのFKで、中央の選手にクロスを合わせるかと思いきや、鋭い弾道が曲がって落ち、相手GKの頭上を越えてファーサイドに吸い込まれた一撃だ。
一方のアスンソンは、1999年から2002年まではイタリアのローマに在籍し、元日本代表MF中田英寿とも共闘。00-01シーズンのセリエA優勝に貢献している。そして02年にベティスに加入すると、得意のFKからゴールを量産。動画でもストレートに近い弾道から、代名詞とも言えたドライブ回転のかかった落ちるFKまで、様々な球種を蹴り分けてゴールを陥れていた。
いつの時代にもFKの名手は存在するが、彼らが決めてきた“芸術作品”は10年以上の歳月が過ぎた今も色褪せていない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images