イラクGK、息子を亡くす悲劇も強行出場 試合後の涙に感動の輪「真のヒーローに敬意を」

GKアフメドが試合前日に息子を亡くしながら、事実を誰にも話さず試合に専念

 イラク1部のプレミアリーグ、ナフト・マイサンFCでプレーするGKアラー・アフメドは試合の前日に息子を亡くしていながら、周囲の誰にもその事実を告げず試合でプレーしていたという。試合終了後には感情を抑えきれずにピッチ上で号泣。このエピソードを英公共放送「BBC」が取り上げている。

 アフメドは16日に行われたアル・ショルタ戦(1-1)に出場。試合終了のホイッスルが鳴った後、ユニフォームで顔を覆いながらピッチ上でむせび泣いていた。その姿を見たチームメイトは守護神を取り囲み、肩を抱くなどして慰めていた。

 BBCによれば、アフメドは試合前日に息子が亡くなるという悲劇に遭いながら、その事実を監督や同僚の誰にも話していなかったという。

 BBCのツイッターには「真のヒーローに敬意を」「なんてことだ。非常に胸を打たれた」「なんて勇敢なんだ」など、アフメドの姿勢を称える多くのリプライが寄せられていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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