【独占告白#3】宇佐美貴史が語る日本代表 「海外組から見下されている気がした」

「永遠に海外組と対等に戦えない気もした」

 でも、僕自身はJリーグでの活躍に対して、海外組の選手に言われた「凄いね~」「点、取るよね~」という言葉を「本心ではないな」と思ったし、勝手な深読みかもしれないけど、「よくJリーグで点を取ったくらいで満足できるよね」と言われている気がした。

 それは自分も11年の夏からの2年間、ブンデスリーガという世界最高峰のリーグで、しかもそのうち1年はバイエルンという世界屈指のビッグクラブでプレーしたことで、改めてJリーグ、日本人選手のレベルを実感したからでもある。

 と同時に、だからこそ海外での成長を求めなければ、永遠に海外組の選手と対等に戦えない気もした。

 もっとも、これを決断することで日本代表に選ばれなくなる可能性も考えないではなかったよ。でも僕の中では、海外移籍によって日本代表の道が絶たれてしまうことと、日本でプレーしてワールドカップには出場したけど何もできなかった、というのは同じレベルな気がしたというか。

 そういう意味では今、日本代表から外れていることに対しても、そこまで気持ちは揺れていない。そもそも日本代表に選ばれるためにサッカーをしてきたわけではないしね。

 

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