指揮官が本田に代わって先発出場のスソを絶賛 「ミランの未来を担う」

本田のライバルが活躍

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は19日、インテルとのミラノダービーで左足首ねんざの後遺症で欠場したFW本田圭佑の代わりに先発したMFスソを絶賛した。地元紙でも高評価を受けており、本田が故障から完治したとしても強力なライバルとして定位置を争うことになりそうだ。試合は0-0のドローに終わっている。
 今年1月にリバプールから移籍してきたスソは3トップの右で初先発。左足から繰り出す精度の高いキックと、優れた技術でチャンスをつくり、サン・シーロでインパクトを残した。
 後半28分までプレーしたスソについて、インザーギ監督は試合後の記者会見で「スソを起用したかった。彼のプレーには満足している。うまく試合に入って行けていたし、アバテとの連携もよかった。スソの調子が落ちて、チーム全体もトーンダウンした。スソはコンディション的に60分程度しかもたなかったが、彼はミランの未来を担う選手」と絶賛している。
 本田は故障の影響から強くボールを蹴ると、痛みが出るという。そのため、この日はベンチで試合を見続けることになった。
 地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は試合後の採点で、左ウイングで先発したイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラに6.5点の高得点を与えたが、スソはそれに次ぐ、6点の評価だった。
「右サイドに広くポジションをとる。昔のイタリア共産党よりも左(利き)だ。左に入って、2度シュートを放ったが、ハンダノビッチにセーブされた。守備の時には5人目のMFになった。総体的に悪くない。新しいスタメン選手か?」
 スペイン人レフティーはそう評価され、本田が定位置としてきた右ウイングのレギュラー候補に一気に台頭してきた。
 練習中の左足首ねんざで、3試合連続の欠場となった本田だが、復帰後も厳しいポジション争いが待ち受けている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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