前橋育英が大量6ゴールで2年連続の決勝進出! 悲願の初優勝をかけ流経大柏と激突へ

“タイガー軍団”が上田西に6-1と快勝、「三度目の正直」をかける決勝に進出

 上州の“タイガー軍団”が悲願の選手権初制覇に向けて準決勝を突破した。全国高校サッカー選手権大会は6日に準決勝が行われ、第2試合で前橋育英(群馬)が上田西(長野)を6-1で下し、2年連続の決勝進出を果たした。

 長野県勢初の4強進出となった上田西に対し、前回大会で準優勝の前橋育英は前半から一気にラッシュを仕掛けた。敵陣に完全に相手を押し込んだ展開で迎えた前半24分、前橋育英は左CKのチャンスにニアサイドへ走り込んだDF松田陸がヘディングシュートを流し込んで、先制ゴールを挙げた。すると同20分にはエースFW飯島陸がペナルティーエリア内でボールを受けると、上手く反転して右足シュートを決めて2-0とした。

 反撃に出る上田西は同29分に、FW根本凌が前橋育英の守備陣が作ったスキを突いて右足シュートを決めて1点差にしたが、同35分には前橋育英のMF五十嵐理人がハーフウェーライン付近からスルーパスに抜け出してGKとの1対1を冷静に決めた。リードを再び2点に広げて、前橋育英が3-1で前半を終えた。

 後半に入っても攻撃の手を緩めない前橋育英は同18分、左サイドからカットインした五十嵐が相手DFでGKの死角になるニアサイドにコントロールしたシュートを決めた。さらに同41分には最終ラインの背後に抜け出した飯島が左足シュートでゴールして5-1。飯島はこれで大会通算7得点目となった。アディショナルタイムには、途中出場のMF釣崎椋介が押し込んで6点目を決め、6-1で大勝した。

 上田西は大量失点こそ喫したもののGK小山智仁がファインセーブを連発。前半のうちにロングスローが武器のFW田嶌遼介を投入し、なんとか攻撃に出る意思は見せていたものの封じ込まれ、そのままタイムアップ。長野県勢として初の準決勝は、ほろ苦い試合となった。

 勝利した前橋育英は、前回大会と3大会前に続く決勝進出。いずれも決勝で敗れて涙を呑んでいるだけに、8日の流通経済大柏(千葉)と対戦する頂上決戦は、“三度目の正直”での悲願の初優勝を懸けた一戦になる。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

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