【独占告白#1】宇佐美貴史が語るドイツでの現状 「本音を言えば、焦りたい気持ちはある」

「頭では理解しないではないけど…」

 事実、現状では何度か先発もしているとはいえ、フルでは戦えていないと考えれば、加入してずっと途中出場しているようなものだからね。

 そういう意味では、監督の言うことを受け入れつつ……というか選手起用は監督が決めることだし、チームも首位を走っていると考えれば、監督が僕を無理に起用する必要を感じていないのも頭では理解しないではないけど、そもそもデュッセルドルフではデビュー戦から良い流れでスタートできただけに、自分にブレーキがかけられてしまっている気がしないでもない。

 でも、こういうことも全て受け入れて、乗り越えてこそ見えてくるものもあるはずだから。今はただ、それだけを信じて、ウインターブレイクを挟んで再開した時にどんな結果を残せるのか、ということだけに気持ちを向けている。

 と同時に、そのためにこのウインターブレイクをいかに有意義に過ごせるのか、にも。それが今後のサッカー人生を大きく左右することになるはずだから。(第2回に続く)

【了】

高村美砂●文・写真 text & photo by Misa Takamura

 

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