2年前の王者東福岡が2回戦で涙… 富山一が後半ATに劇的決勝弾、1-0で競り勝つ

実力伯仲の攻防、セットプレーから富山一が決勝点を奪う

 実力伯仲の両者の明暗を分けたのはセットプレーだった。2日に等々力競技場で行われた第96回全国高校サッカー選手権大会の2回戦で、富山一(富山)が過去3度の優勝を誇る強豪・東福岡(福岡)に、後半アディショナルタイムの劇的な決勝ゴールで1-0と勝利した。決勝点を挙げたのは9番のFW大竹将吾だった。

 1回戦で尚志(福島)を3-0で下した2年前の大会王者・東福岡と、初出場の東海大熊本星翔に1-0で勝利した富山一。堅い守備を誇る両者の攻防は互いに一歩も譲らずに、0-0のまま後半のアディショナルタイムに突入する接戦となった。

 劇的なゴールはセットプレーから生まれた。右CKをDF小森颯がニアサイドに送ると、走り込んだ大竹がヘディングで流し込んだ。試合はそのまま1-0で終了。J1ガンバ大阪加入内定のMF福田湧矢、J2ファジアーノ岡山加入内定のDF阿部海大とタレントを揃える2年前の王者・東福岡は2回戦で姿を消すことになった。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

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