高川学園GK安部、「10何本やって1回くらい」のPKストップを成功させた巧妙な仕掛け

得意ではないと思っていたPKで清水桜が丘のエース白井を止めて勝利

「10何本やって1回くらい」。確率にして10%を下回る1回を全国の舞台に持ってきた。17年12月31日に第96回全国高校サッカー選手権大会の1回戦、高川学園(山口)は1-1で突入したPK戦を制して清水桜が丘(静岡)を下した。勝利の立役者となったGK安部洋一郎は、相手のエースが蹴る4本目に勝負を懸けていた。

 安部は試合中にもピンチを救うファインセーブを見せていたが、後半35分にチームが先制した3分後に失点。1-1の同点になった時点で「これはPK戦になるぞ」と気持ちを作っていたのだという。

 もっとも、安部にとってPK戦は歓迎するものではなかった。なぜなら、PKは決して得意ではないと思っていたからだ。安部は1本目と3本目でコースを読んだものの止め切れず、先攻の高川学園が4人全員決めて、4-3で後攻・清水桜が丘の4人目を迎えた。そのPKスポットに立ったのは、相手エースのFW白井海斗だった。

「普段なら、10何本やって1回くらいしか止められないんです。でも、3本目までに助走のリズムで方向を読むのは1回以外当たっていて、4人目が相手のエースでした。これを決められるか止めるかで、勝敗が分かれるなと思いました」

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