J1札幌がペトロヴィッチ新体制に託す理由 気鋭の社長が狙う「次のステップ」への挑戦

クラブ史上最高タイの11位も監督交代を決断

 北海道コンサドーレ札幌の新指揮官に、浦和レッズ前監督のミハイロ・ペトロヴィッチ氏が就任する。今オフ、いくつものクラブで新体制への移行が行われたが、そのなかでも最も注目を集める人事の一つと言っていいだろう。

 ペトロヴィッチ氏の特徴と言えば、やはりサンフレッチェ広島や浦和レッズで見せた攻撃的なパスサッカーだ。2013年3月の就任当初から「クリエイティブなサッカーでお客さんを楽しませたい」との理想を掲げてきた野々村芳和社長のスタンスとも、完全に合致する人選である。

 とはいえ、世間的には疑問視する向きもあるのではないだろうか。なにしろ前任の四方田修平監督は、この2シーズンでJ2優勝、クラブ史上最高タイとなるJ1での11位フィニッシュという大きな成果を挙げている。“結果がすべて”と言われるプロの世界で確かな結果を残しており、わざわざそこに変化をつける必要があるのか――と。

 だが、野々村社長は「必要がある」と断言する。

 必要性の前提として間違えてはいけないのは、このマネジメントが単なる監督交代ではないというところだ。野々村社長は次のように続ける。

 

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