クラブW杯準決勝、ジダン監督と敵将が二つのVAR判定を巡って口にした見解の“相違”

 

カゼミーロの得点が取り消されたレアル、ジダン監督は判定に要した時間に苦言

 UAEで開催されているFIFAクラブワールドカップは、現地時間13日に欧州王者レアル・マドリード(スペイン)と開催国王者アルジャジーラ(UAE)の準決勝が行われた。試合は前回大会覇者のレアルが2-1で勝利したが、両チームともゴール一つがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により取り消された。試合後、レアルのジネディーヌ・ジダン監督とアルジャジーラのヘンク・テン・カテ監督の見解は分かれた。

 レアルのゴールが取り消されたのは、前半30分に左サイドからスペイン代表MFイスコのクロスをブラジル代表MFカゼミーロがヘディングで決めた場面。この時、カゼミーロのポジションに問題はなかったが、同じくゴール前に入った元フランス代表FWカリム・ベンゼマはオフサイドポジションにいた。ベンゼマの存在が相手DFのプレーに影響を与えたとして、ゴールは取り消された。ジダン監督は決定そのものよりも、判定に要した時間について苦言を呈している。

「カゼミーロのゴールは、主審がオフサイドだと言った。主審の説明はそうだった。詳細には踏み込まないが、このシステムで3分も4分も使うのはね。最終的には、このシステムでのベストを探り、悪いところを改善すべきだ。主審はモニターをチェックしてオフサイドだと言ったが、4分もかかってしまっては。もし、決定にかかる時間が短ければ良いのだけど」

 ジダン監督が「前半は少しおかしかった。あまりにも多くのチャンスを決められなかったから」と振り返ったが、それでも先制点となったかもしれないこのプレーが認められていれば、試合のペースは一気にレアルへと傾いた可能性があった。それだけに、2-1と接戦になった要因の一つにこの判定は挙げられるだろう。前回大会でも判定にかかる時間は話題になったが、ジダン監督は改めてVARのネガティブな要素を口にした。

 

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