「彼らには忠誠心と強い愛情がある」 “世界5位”を支えた浦和サポ300人にFIFAスタッフ感銘

「浦和にはまた、FIFAの大会に来てほしい」

「浦和はアル・ヒラル戦のようなパフォーマンスをすれば勝つチャンスがあったと思うけど、土曜日(9日)のゲームは残念だった。今日を見ても分かるように強いチームだったから、もったいなかったよ」と、ACL優勝時のパフォーマンスをクラブW杯初戦で出せなかったのが心残りと話していた。

 一方で、浦和はアブダビで行われた初戦で開催国代表アルジャジーラ(UAE)に敗れたことで、アル・アインで行われた5位決定戦に回ることになった。そのため、サポーターは同会場の第2試合ではFW本田圭佑の所属するパチューカ(メキシコ)が南米王者グレミオ(ブラジル)と対戦するゲームをセットで観戦することもできた。

「土曜日のゲームの後の彼らはとても悲しそうだったけど、今日は勝つゲームを見て帰ることができて、嬉しかったんじゃないかな。もしかしたら、2試合目で本田も見られたから、少しは良かったのかもしれないね。浦和にはまた、FIFAの大会に来てほしいよ」

 ポポビッチ氏は最後まで、浦和サポーターへの好印象を隠そうとしなかった。そして10年ぶりにクラブ世界一決定戦に参戦した浦和の、3度目となる挑戦を心から待ち望んでいる様子だった。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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