本田パチューカ、クラブW杯初戦で劇的な延長1-0勝利! グレミオとの準決勝進出決定
本田フル出場で魅せた! ポストかすめる強烈ミドル弾放つ
FW本田圭佑が所属するパチューカ(メキシコ)は、現地時間9日にUAEで迎えたクラブワールドカップ(W杯)の初戦、ウィダード・カサブランカ戦で延長後半7分に決勝ゴールを挙げ、1−0で勝利。12日に行われる南米王者グレミオ(ブラジル)との準決勝進出を決めた。スタメン出場の本田はフル出場。ポストをかすめる強烈なミドル弾を放つなど、攻撃の起点として奮闘した。
パチューカは4-3-3システムを採用し、本田は右のインサイドハーフに入った。スタジアムはアフリカの中でもアラブ色が強いモロッコのチームとあり、カサブランカサポーターの大声量が響いた。パチューカにとっては完全アウェーの戦いとなった。
カサブランカはパチューカのボールに対して厳しく寄せてショートカウンターを狙う意識を強く見せ、攻勢に出る時間を長くした。その中で本田は、ワンツーを使いながらボールを前線に運ぶプレーや、後ろからのプレッシャーを感じてワンタッチでフリックするプレーで攻撃へスムーズな展開を見せた。
前半13分にパチューカが右サイドを切り崩したチャンスで、ラストパスが流れてしまったのが両チームで最大のチャンスだった。同39分には、今大会で初めてビデオ・アシスタント・レフェリー制度(VAR)を使用してカサブランカDFコマラのプレーがレッドカードに該当するか確認され、イエローカードが出る場面があった。試合はスコアレスのままハーフタイムを迎えた。
後半に入ると、パチューカがカサブランカのビルドアップをいなしながらリズムを作った。同4分には、相手GKのクリアを拾った本田がゴール正面の約20メートルから強烈ミドルを放った。左足で狙った一撃はゴール右ポストをかすめるようにして外れた。
パチューカがボールを保持してカサブランカがカウンターを狙う展開が続いた同24分、カサブランカはMFナカヒが2枚目のイエローカードで退場処分に。パチューカは数的優位に立ったが、カサブランカの守備陣を崩し切れずに0-0のまま90分が終了。試合は今大会初の延長戦にもつれ込んだ。