チェルシーDFに人種差別的チャント 処分なしに抗議殺到「恥ずべきこと」「下劣」

DFリュディガーに“モンキー・チャント” UEFA調査も処分なしでサポーターが不満

 チェルシーのドイツ代表DFアントニオ・リュディガーは10月18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のローマ戦(3-3)で古巣のサポーターから人種差別的な“モンキー・チャント”を受けた。欧州サッカー連盟(UEFA)が調査に入ったが、証拠不十分で該当サポーターへの処分がなしに決まったと英公共放送「BBC」が報じている。

 母親がシエラレオネ出身という黒人選手のリュディガー。ローマでプレーしていた昨季まではスタジアムで何度も人種差別被害に遭っていることを告白し、「僕は正義がほしいだけなんだ」と国際サッカー連盟(FIFA)やイタリアサッカー連盟に対して人種差別を行ったサポーターへの処分徹底を訴えていた。

 今季チェルシーに加入した24歳のDFはCLで古巣ローマと対戦。しかし、本拠地スタンフォード・ブリッジに駆けつけたローマサポーターから心ないチャントを浴びせられた。しかし、人物を特定する十分な証拠が揃わずに、処分はなしと決定が下されている。

 このニュースを伝えたBBCのツイッターには抗議のリプライが殺到。「恥ずべきこと」、「ショッキングだ」、「イタリアのサポーターは下劣」、「UEFAはまるで張子の虎だな」と決定に不満を示すサポーターの声が続々と挙がっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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