J1ラスト3節、川崎敗戦で“試合なし”鹿島の連覇決定 新潟&大宮“W降格”の可能性も…

ACL出場権を争う4チームが激突

 優勝争いが2チームに絞られた一方で、上位にとってのポイントは来季のACL出場権だ。3位以内のチームが権利を得るが、その争いは4チームによる混戦状態にある。そして、その4チームが互いに潰し合う大注目の2カードが組まれた。

 勝ち点57で3位のC大阪は、同55の5位横浜F・マリノスのホームに乗り込む。C大阪から見れば勝てばライバルを一つ蹴落とすことになり、横浜FMから見れば勝利で順位が逆転するため熱戦が予想される。C大阪はルヴァン杯の優勝で勢いに乗るが、MF山口蛍とFW杉本健勇が日本代表の欧州遠征明けであり、コンディションに不安を残す。引き分けでは後述の2チームに漁夫の利を得られる可能性が高く、互いに勝ち点3を求める白熱のゲームになるだろう。

 もう一つの直接対決は、同55で4位の柏レイソルが同54で6位のジュビロ磐田をホームに迎える一戦だ。柏は勝利すれば3位に浮上する可能性があり、磐田は勝っても今節終了時は最高でも4位だが、敗れたチームが大きく後退する事情は変わらない。約3週間の空白期間を経ての一戦だけに、コンディショニングと試合勘の維持にどれだけ成功したか、準備面での差がピッチに表れる可能性が高い。

 一方で、残留争いは今節に2チームの降格が決まる可能性を秘めている。まず、勝ち点19で最下位のアルビレックス新潟は、ホームに迎え撃つ同28で15位のヴァンフォーレ甲府戦での勝利が奇跡の残留への絶対条件。引き分け以下になった場合は、その時点で降格が決まる。

 

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