“天才”小野伸二がブラジル戦に刺激 「『サッカーのこれぞ』っていうのを沢山見た」

ブラジルと比較して見えた日本の課題

 小野が着目したのが、プレッシャーを受けてもそれを跳ねのけてしまう技術の高さと判断のスピードだ。「激しいプレッシャーの中でも自分の間合いにしっかりコントロールでき、なおかつその後の判断の速さ(パスなのか、ボールを運ぶのか)が前半は特に際立ってましたね」と振り返り、「しかしゴール前での決定力(ミスを見逃さない)、質の高いクロス(相手の嫌なところ)、高さ&スピード。これはいつまでも日本選手の課題になりますね」と、圧巻の強さを誇ったブラジルと照らし合わせて、日本の課題にも言及している。

 オランダ、ドイツ、オーストラリアで海外サッカーに触れ、自身も2001年のコンフェデレーションズカップなどでブラジルとの対戦経験がある男の言葉だけに重みがある。「日本代表選手お疲れ様でした。また次のベルギー戦楽しみにしてます」と代表の“後輩”たちを労い、最後に「サッカーはやっぱり面白いわー」と綴った小野。ブラジル戦の教訓を4日後のベルギー戦にどのように生かすのか、ハリルジャパンの真価が問われそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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