ハリル新監督、負傷の長友や内田らも招集の意向 「哲学を伝えたい」

 

「ケガをしたとしても、その選手と会いたい」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督が3月27日のチュニジア戦と31日のウズベキスタン戦で現在故障を抱えている実力者も招集し、チームコンセプトなどを伝えるために直接会談を持つことを希望した。現在、これまでの日本代表の主力ではDF長友佑都(インテル)やDF内田篤人(シャルケ)らが負傷の不安を抱えているが、指揮官は直接話し合いを持ちたい考えのようだ。

 13日に都内で監督就任会見に臨んだハリルホジッチ監督は初陣となる3月下旬の国際親善試合2試合のメンバー選考について口を開いた。

 日本サッカー協会側と契約交渉を持った後、日本代表の試合を映像でチェックしてきたというボスニア・ヘルツェゴビナ人指揮官は「招集リストとしては今までと同じになるかもしれない。ケガをしている選手もいる。ケガをしたとしても、その選手と会いたい。それはなぜか。私は選手みんなのことを知っているわけじゃない。私の意見、哲学を伝えたい。早く彼らと会って話をしたい。どんな仕事をするか説明したい」と語った。

 長友は1月のアジアカップオーストラリア大会で負傷した右太ももをリーグ戦で再び痛めて長期離脱中。アジアカップを持病の右膝痛で欠場した内田も今月10日の欧州チャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦で後半36分からの途中出場にとどまっていた。

 日本代表はこれまでの主力選手に負傷者が出ているが、指揮官は18年ワールドカップロシア大会で決勝トーナメント進出を果たす上でのチームコンセプトを伝える必要があると感じているようだ。

「明日、明後日にかけて何試合かみたい。日本でプレーしている選手の長所を早く見つけたい。ビデオも使う。選手を知るためだ。最初は難しい仕事かもしれないが、ただそれはすぐ解決すると思う」

 指揮官はそう語っている。クラブ側が故障中の選手の招集について快く応じることは考えにくいが、日本サッカー協会側は新指揮官の要望により、インテルやシャルケなどのクラブと綱引きを行うことになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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