イブラが主審に詰め寄ったチェルシー9選手を痛烈批判 「赤ちゃんみたい」

ファウルを否定、「タックルに来たのが分かったから、途中でやめたんだ」

 前半31分、チェルシー陣内でイブラヒモビッチと相手MFオスカルがクリアボールに反応。2人は五分五分のタイミングで滑り込んだ。オスカルが一瞬先にボールに触れることを察知したイブラヒモビッチは相手を傷つけないように足を曲げた。しかし、軽く触れたように見えたオスカルは大げさに七転八倒。GKと倒れたオスカル以外のチェルシー9選手がビョルン・クルパース主審に詰め寄った。

 そこで主審は毅然とした態度で、イブラヒモビッチにレッドカードを突きつけた。すると、スペイン代表MFセスク・ファブレガスらが何やら話しかけてきたという。主審の判断に影響を与えようと猛抗議したブルーズの9人はイブラヒモビッチの目に大騒ぎする赤子のように映ったようだ。

「彼がタックルに来たのが分かったから、途中でやめたんだ。彼がその後、どんな行動に出たかは分からない。関係ないよ。我々は試合に勝ったんだ。我々は突破したんだ。この後のことはどうなるか見てみよう」

 ストライカーは表情を曇らせたまま言葉を続けた。試合後の記者会見で、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督はこのレッドカードを誤審と認め、UEFAに処分の軽減を求めた。PSGのローラン・ブラン監督も同選手が準々決勝に出場できるよう求める方針を明らかにしている。一方、逆転負けを喫した挙げ句、イブラヒモビッチに「赤ちゃん」呼ばわりされたブルーズは大きな屈辱と落胆を味わうことになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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