ミラン主力DFがチームの雰囲気悪化を激白 「難しい時間が流れている」

ラミが重苦しい雰囲気となっているチームの様子を語る

 セリエAで11位と苦しむACミランのロッカールームの雰囲気が悪化していることが明らかになった。ミランの公式番組「ミランチャンネル」で元フランス代表FWアディル・ラミが激白している。
「ロッカールームでは難しい時間が流れているんだ。我々がミランだということは分かっている。勝たなければいけないし、順位ももっと上に位置していなければいけない。だが、エンポリ戦後にこのクラブとファンが全くもってハッピーではないことに気づいてしまった。我々選手もそうだ。我々はプロフェッショナル。再び勝つために全力を尽くさなければいけない」
 最終ラインの要であるラミはこう嘆いている。
 1-1のドローに終わった前節エンポリ戦では格下相手に猛攻を許し、空席の目立つホームの観客から大ブーイングを受けた。1月のリーグ戦で勝ち星のなかったフィリッポ・インザーギ監督に対しては、地元メディアによる解任報道が飛び出た。
 ガタガタと音を立てて崩れつつあるチームの状況に、日本代表FW本田圭佑も危機感を露わにしていた。チームが一体感を持つ必要性を説く一方で、「日本語で日本人なら、まず座らせて全員会話しますよ。どう思ってるんやって」と話し、選手間のミーティングの必要性を示唆している。
 ラミは「自分のことだけを取り上げても、もっといいプレーができるはず。日曜日(22日)の試合(チェゼーナ戦)は大きなモチベーションで捉えている。ファンとクラブに少しでも喜びを与えたい。自信を持ち、全身全霊でプレーすれば、また勝ち方を思い出すことができると思う」と自信喪失の現状を明らかにしている。加速するサポーター離れとチームの不振を食い止めるためにも、降格圏内に低迷するチェゼーナとの一戦では勝利が至上命題となる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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