采配裏目の浦和が札幌に0-2完敗 槙野退場、後半開始で“3枚替え”も3分で那須負傷し9人に

終了間際に小野のクロスから追加点を許す

 10人となって迎えたハーフタイムに、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は驚愕の3枚替えを決断。DF森脇良太、武藤、李を下げて、DF那須大亮、MF宇賀神友弥、FWズラタンを一気に投入して交代枠を使い切った。

 しかし、後半開始からわずか3分で悪夢が訪れる。札幌の右CKを都倉に合わせようとしたボールに対し、那須がマークに付いて対応したが、左ハムストリングを抑えて倒れ込んだ。空中で競り合う時点で左もも裏を抑える筋肉系のトラブルによって那須はピッチに戻れず。浦和は9人での戦いを強いられた。

 そのなかでも浦和は、ズラタンのヘディングやCKからDF遠藤航のヘディングなどで札幌ゴールを脅かしたが、シュートはゴールポストやGKの正面に飛んだ。次第に運動量で厳しい状況に追い込まれると、札幌は残り15分で都倉に代え、浦和とは古巣対決になる元日本代表MF小野伸二を投入。すると同43分、小野が右サイドから丁寧なクロスを上げると、新加入で途中出場の元イングランド代表FWジェイがヘディングで叩き込んで2点目。勝負を決めた。

 浦和は22日の首位セレッソ大阪戦に続く2連敗。この時点で勝ち点差12を詰めることができず、昨季のリーグ年間勝ち点1位から今季はリーグタイトル奪還を目指しているが、その道のりは極めて厳しくなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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