J開幕1か月、ルール改正の影響は? 運用にばらつき改善点も…APT増加「チームが協力してくれている」

アクチュアル・プレーイングタイム(APT)は2分以上増加
日本サッカー協会(JFA)は9月9日にレフェリーブリーフィングを実施した。今夏のルール改正が実際のJリーグのゲームでどう機能しているかについてJFA審判マネジャーの佐藤隆治氏から説明があり、主に時間の浪費を避けるためのルールが数多く導入されたことでアクチュアル・プレーイングタイム(APT)は2分以上増加しているという。
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北中米共催ワールドカップ(W杯)から、スローインやゴールキックは主審がカウントを始めてから5秒以内、交代はボードの提示(複数選手の場合は最後の選手に対するもの)から10秒以内に交代選手がピッチを出なければ1分以上経ったあとのアウトオブプレーまで交代要員がピッチに入れない、負傷した選手のためにゲームを止めた場合は治療のためにピッチを出てから1分はピッチに入れないといった、時間に関するルールが多く追加された。
J1第6節までのスローインについて佐藤氏は「レフェリーには、選手へ明確に合図を送り、5秒のカウントダウンをするよう伝えています」としたうえで、ロングスローへの準備については「Jリーグでは現在、タオルの使用自体を禁止していません。新しい競技規則では、選手がボールを拾ったとき、または拾える状態になり、プレーを再開できる段階からカウントダウンを始めると考えます。タオルでボールを拭けるほどの余裕があるなら、その時点でレフェリーは明確に笛を吹きます」と、カウントをスタートするタイミングについて話した。
また「ボールパーソンからボールを受け取れるのに受け取らず、下へ置いたまま待っているなら、十分にプレーを再開できる状態だと判断できます。選手をせかすことが目的ではありませんが、どのような状況でも同じタイミングで笛を吹き、5秒のカウントを始める必要があります」とも話し、様々なパターンにおけるカウントスタートのタイミングを審判団の間で共通の認識を持つように進めているという。一方で「全体的には、レフェリーの合図を受けて選手も協力し、早く再開してくれている印象です」と、総括した。
交代についても「全体的にはチームが非常に協力してくれています。以前は、交代する選手が走って外へ出る場面はそれほど多くなかったと思います。今はテクニカルエリアのチーム役員や交代要員も『早く出なさい』と促してくれるので、スムーズに運用できています」と話す。一方で、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスのゲームでは、2人の同時交代の際に、先にボードに提示された1人目の交代選手が、2人目の提示が終わってから10秒以内にピッチから出られていなかった場合があったとして「この場面には改善の余地があると共有しました」とも話した。
これらの改正の結果、JFAによるとJ1百年構想リーグで1試合平均52分22秒だったAPTは、J1第4節の時点で1試合平均55分00秒まで2分38秒も伸びているという。
天皇杯なども含む多くのカテゴリーの間では、まだカウントの速さや運用にばらつきも見られるとしたうえで、佐藤氏は「少しずつ改善されています。他の判定についても時間はかかるかもしれませんが、地道に取り組んでいきます。試合後に確認すると、早かった、遅かった、交代の超過に気づかなかったといったことはあります。審判マネジャー間で共有し、改善していきたいと思います」と話していた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
























