カズが厳しい表情「ホッとしている場合ではない」 “クイーン”と28年ぶり共闘「昔のディスコだね」

三浦知良がレジェンド澤穂希さんと共演
J3福島ユナイテッドのFWカズ(三浦知良)が、女子サッカーのレジェンド澤穂希さんとの「共闘」を喜んだ。カズは9月7日の練習後、澤さんが福島の未来創造アンバサダーに就任したことを受けて「とても大きなこと」と歓迎。最近「共演」が続く澤さんの偉大さを口にした。
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59歳の「キング」と47歳の「クイーン」が、ともにJ3福島と地域のために活動する。「キング&クイーンって、昔のディスコだね」とバブル期世代向けのジョークで苦笑いしながらも「澤さんの言葉や存在がクラブにもたらすものは大きい」と笑顔で話した。
「W杯優勝、オリンピック銀メダル、バロンドールと、その経験はすごい」と最大限のリスペクト。「それまで日本人ができなかったことをやって、時代を築いた人だから」と女子サッカーの枠を超えて日本サッカーの発展に貢献したことを称賛した。
2日に行われた澤さんのアンバサダー就任発表では、地域貢献活動への参画や子ども向けの教育プログラム作りなどを行うことが発表された。澤さんは「これまでの経験や知識を子どもたちや地域に伝えていきたい」とあいさつ。カズも「多くのことを伝えてくれると思う」と期待した。
澤さんとの「共闘」を前に、最近は「共演」も多かった。先月8日には東北地方ゆかりのアスリート同士がトークを繰り広げるNHK「東北VOICE」に、福島でプレーするカズと仙台在住の澤さんが出演。東北地方限定の放送だったが、23日には全国放送もされた。
今月3日には、2人が共演する株式会社しまむらの「疲労回復ルームウェア」の新WebCMが公開された。「三浦知良編」と「澤穂希編」で同時出演はないが、ともに同じセット、ルームウェアで朝を迎えるという内容。「あれじゃ夫婦だよね」と、笑いながら話した(澤さんの夫は福島の辻上裕章副社長)。
ブラジルからカズが帰国し、当時日本リーグの読売クラブ(現東京ヴェルディ)入りしたのが1990年。澤さんが12歳で同クラブの読売ベレーザに入ったのが翌年の91年。隣のグラウンドで練習しながら、ともに98年までエースとしてクラブのために戦った。福島にクラブを代えて、28年ぶりの「共闘」になる。
チームは最大の目標であるJ2昇格を目指して、5日の群馬戦で開幕5試合目の初勝利をあげた。カズは「1つ勝ったことは大きいし、その前の引き分けも生きてくる」と言いながら「ホッとしている場合ではない」と厳しい表情をみせた。
「昇格にはチームだけでなく、サポーターや地域が作るムードも大切」というカズ。大きな目標達成のためには総合力が必要。そのために、アンバサダーとしての澤さんの存在は大きい。日本サッカーを牽引してきた2人のレジェンドが、福島で力を合わせる。
(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)
荻島弘一
おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。
























