3万人が静寂「嬉しいですけど…」 J助っ人がまさか…驚愕の“決定機演出は「見えていない」

川崎のフィリップ・ウレモヴィッチ【写真:増田美咲】
川崎のフィリップ・ウレモヴィッチ【写真:増田美咲】

川崎のフィリップ・ウレモヴィッチ「結果的には良かったかもしれないです」

 川崎フロンターレは9月6日、J1リーグ第6節で清水エスパルスとMUFGスタジアム(国立競技場)で対戦し、3-1で勝利した。1-1の後半32分に川崎DFフィリップ・ウレモヴィッチのパスが起点となり、FWマルシーニョの勝ち越し弾を演出した。

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 3万7784人が駆けつけた国立競技場が一瞬、静寂に包まれた。相手ゴール前の混戦の中、DF山原怜音がペナルティーエリア外からミドルシュートを放つと相手ブロックに弾かれた。ボールは清水FWオ・セフンに渡ってカウンターの危険性が高まったが、ウレモヴィッチが素早いタックルを仕掛けた。ボールを奪った背番号22は激しい接触のため、手で顔を覆ってピッチに倒れ込むと、ボールが足に当たってFWデリキ・ラセルダの元へ。そのままラセルダがゴール前へ切り込んで、マルシーニョが2点目を決めた。

 結果的に決勝点の起点となる縦パスとなった。しかし、ウレモヴィッチは「結果的に2点目につながったのはもちろん嬉しいですけど…。足に当たったのはなんとなく気づいたんですけど、その後のプレーは見えていないんですよね」と複雑な表情を浮かべていた。カウンターの起点を潰すプレーを意図していたが、思わぬ形でチームを勝利に導いた。

 相手指揮官も苦悶(くもん)の表情を浮かべていた。記者会見で2失点目を問われた清水の吉田孝行監督は「みんなファウルだと思って足が止まったと思うんですけど、やはり笛が吹くまで足を止めちゃいけない。ジャッジ云々よりも自分たちがやり続けないというところです」とほぞを噛んだ。

 意図しない驚愕のパスとなったが、ウレモヴィッチは「カウンターを止めて、自分の中でパスをしたかったんですけど、(足に)当たってしまったので…。どこまで意図したのか自分の中で分かってはないんですけど、当然パスをするつもりだったので、結果的には良かったかもしれないです」と振り返った。報道陣から「トリックプレーだったのでは」と問いかけられると、固かった表情が崩れ「もしかしたらそうかも(笑)」と破顔した。

 次節は12日に水戸ホーリーホックとアウェーで対戦する。29歳のクロアチア人DFは「自分たちは気を緩めることなく、集中してプレーして勝ちを狙っていきたいと思っています」と闘志を燃やしていた。

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