浦和逆襲の鍵は「興梠1トップ固定」と「柏木の位置」 Jを熟知するリトバルスキーが提言

「前線のメンバー変更も奏功していない」

「今の監督(ペトロヴィッチ監督)が来てから、3バックのシステムが確立していますね。全体的にはパス能力、ゲームを組み立てるクオリティー、決定機を創出する能力はすごく高い。しかし、今季はディフェンスが良くない。失点が増えていますね。DFが不安定で、選手には迷いが見えます。

 浦和の試合を見る時、これまではチームに漂う自信を感じました。失点をしても、『逆転できるんだ』という雰囲気を漂わせていたんです。今もゴールこそ決め続けていますが、あまりに失点が多すぎる。ミスによる安易な失点も目立ちますし、落としてはいけない相手に試合を落としている。特にホーム戦です。浦和はホームでの強さが、今は影を潜めていますね。100%のチームバランスではないように見えます。守備は何よりも修正しなければいけないでしょう」

 リトバルスキー氏はリーグトップの得点力をもってしても、補填し切れない不安定な守備陣を問題視。その目には、浦和イレブンが漂わせる迷いが見て取れるという。そして現状の改善に向けて、次のように提言した。

「前線のメンバー変更も奏功していないように思います。なぜ興梠は1トップに固定されないのか。リオデジャネイロ五輪でも見ましたが、前線でのポストプレー、動き出しは抜群です。8番のブラジル人選手(ラファエル・シルバ)が入ることも多いですが、興梠の時もあります。ドルトムント戦でも素晴らしいフィニッシュを見せていました。8番が2列目に下がれば、前を向いた状態でプレーできる機会が増えます。個人的には興梠の1トップ、8番の2列目が理想的な並びだと思います」

 

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