22歳日本人が「まるでW杯の上田綺世」 空中で“時止まる”…代表OB驚嘆の身体能力「これはすごい」

【専門家の目|太田宏介】カールスルーエのFW福田師王が今季初ゴール
ドイツ2部カールスルーエのFW福田師王は、現地時間8月29日のヴォルフスブルク戦で驚異的な身体能力を見せつける先制点を奪った。元日本代表の太田宏介氏がその規格外の身体能力と今後の可能性について語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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「まるでW杯の上田綺世選手ですね」
太田氏がそう形容したゴールを決めた福田。開幕から2試合ベンチ外となっていたが、この試合でスタメンに抜擢されると、巡ってきたチャンスでストライカーとしての圧倒的な才能を見せつけた。
前半7分、コーナーキックがファーサイドで折り返されたところ、逆サイドのゴールエリア角付近から下がりながらジャンプしてヘディングで狙った。空中で止まるような滞空時間を見せたうえに、ボールをファーサイドのGKが届かないコースまで飛ばしてゴールした。
太田氏が特に感嘆したのが、ゴール前で見せたヘディングの技術と身体能力の高さだ。距離があり、ふんわりと上がったクロスに対して見事なバネで跳躍し、逆サイドへ強烈な弾道を叩き込んだ。
「W杯チュニジア戦で見せた、上田選手のヘディングのような跳躍力。空中で動きが止まるような滞空時間と、あの距離から弾き返せる首や体幹の強さがある。ちょっと上田選手に通じる身体能力の高さを感じた」
ゆっくりとしたボールの軌道に対し、ムチのようなしなりとバネで押し込んだ技術を、元サイドバックとして数々のクロス供給を行ってきた太田氏も「これはすごい」と手放しで褒めたたえた。
神村学園高校からJリーグを経ずにボルシアMGへ加入し、「高卒即海外」を選んだ福田。しかしボルシアMGでは実力を発揮できずに、昨季カールスルーエへ期限付き移籍を決断。序盤こそ出番がなかったが、3試合連続ゴールを決めシーズンを締めくくった。福田を含めて同年代の多くが壁にぶつかり苦戦を強いられる中、ドイツ2部のタフな環境で泥臭く結果を追い求めている。
今季から完全移籍となり、文字通りプロとしての真価が問われるシーズンを迎えている。太田氏は「高校時代から能力の高さや評価は非常に高かったが、ついにその才能が出てきた。残念ながら試合には敗れたものの、このパフォーマンスを続けていくことが何より重要」と語るり、「今季は彼にとってものすごく勝負の1年になる。この1年をぜひ覚醒の年にしてほしい」と期待を寄せている。
苦難の時期を乗り越え、持ち前の高い潜在能力を解き放ち始めた福田師王。ドイツの地で覚醒の時を迎える若きストライカーから、目が離せない。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。






















