日本で”話題沸騰”の戦法「なんでこれ点取れるの」 唯一無二の武器に「エンタメが凄い」

藤枝の新戦法に話題沸騰【写真:徳原隆元】
藤枝の新戦法に話題沸騰【写真:徳原隆元】

藤枝ベンチからの指示が話題

 北中米ワールドカップ(W杯)では、日本代表のコーチングスタッフがベンチからホワイトボードに大きな数字を書いて掲げ、指示を伝えたことが世界的にも注目された。これは残り時間を選手達に伝えるためというシンプルなものだったが、秋春制となったJリーグでも、ベンチからの指示が注目されているクラブがある。北中米W杯ではリポーターとしても活躍した元日本代表DF槙野智章監督が率いる藤枝MYFCだ。

 8月8日に行われたベガルタ仙台との開幕戦で、藤枝はセットプレーの際に元日本代表MF太田吉彰コーチが「マテ茶」「爆弾」のイラストが描かれたボードを持って話題になった。アメリカではカレッジフットボール(大学のアメリカンフットボール)でよく使われており「シグナルボード」と呼ばれ、数字、記号、キャラクターなどの絵が用いられているが、藤枝の掲げるボードのインパクトは、それらにも決して劣らない。

 そして、驚くべきはその指示を送った後のセットプレーの破壊力だ。藤枝は開幕戦の仙台戦で前半12分にCKを獲得すると「マテ茶」のイラストを出した後にMF北原槙のCKからDF鈴木昭汰がヘディングシュートを決めて先制した。さらに「合コン」のイラストの後に追加点を記録した。

 これが1試合で終わらなかった。第2節のいわき戦では、前半11分のCKの際に「風車」と書かれたボードが高く掲げられた。高校サッカーでも話題になった選手達が円を組んで旋回する攻撃を見せていた。最初の攻撃は跳ね返されたが、こぼれ球からの2次攻撃が先制ゴールにつながっている。

 さらに1-1で迎えた後半13分、今度は「蟻地獄」の写真が登場。ファーポスト際に7選手が密集する状態からジワジワと多くの選手がニアポスト際に動いていき、相手のオウンゴールを誘発した。その後、PKで1点を加えた藤枝は、2試合で挙げた全5得点すべてがセットプレー絡みで、シグナルボードからのセットプレーは最大の武器になっている。

 SNSでは「解説者は高い考察力が求められて大変」「移籍した選手出てきたら作戦バレそう」「しっかり得点決めてるのすごすぎる」「こういうことやってくれるとお客さん増えそうだし好きだな!」「風車はわかったけど蟻地獄は難しい」「セットプレーFC」「なんでこれで点取れちゃうんだよ」「セットプレーの練習しかしてないだろ」「ちゃんとセットプレー決めてるの面白すぎるんよ」「槙野監督の周到さとエンタメが凄い」と、盛り上がりを見せている。

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