197cmの超大型GKや高卒プロ候補のSBも 夏の福島に集結した「未来のスター」ピックアップ【インターハイ注目株】

インターハイの有力選手たちに注目【写真:安藤隆人】
インターハイの有力選手たちに注目【写真:安藤隆人】

インターハイが7月25日に開幕

 7月25日に開幕するインターハイ。全国各地域の予選を勝ち抜いた51校が福島県に集結して行われるこの大会において、注目しておくべき選手をピックアップしていきたい。まずはGKとDFの前半について。有望株が揃った。(全3回の1回目/文=安藤隆人)

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【GK】

土渕璃久(昌平3年)

 197センチの圧倒的なサイズを誇り、ハイボール処理と広範囲のシュートストップが魅力のGK。今季は不動の守護神としてプレーしてきたが、予選直前に手首を負傷。手術後は肉体改造に重点的に取り組んだこともあり、復帰に向けてコンディションが整えば、夏の舞台で守護神たる大きな存在感を放ってくれるはずだ。個人的には瞬間的なスピードもあって、手の出し方も非常に巧みで、将来性をかなり持ったGKだと期待している。

岩永蒼大(大津2年)

 2年生ながら今年のチームの絶対的な守護神だ。魅力はゴールキーピングの際の落ち着きにあり、ミドルシュートや至近距離からのシュート、1対1の状況でも冷静に相手との間合いを詰めたり、コースを読んでダイビングをしたりと、あくまで反射神経だけに頼らず、ステップワークや目線、スムーズな手の出し方でボールを捉える力を持っている。ビルドアップ面でも安定感があり、プレミアを戦うチームの最後の砦として成長を続けている。

【DF①】

萩原慶(桐光学園3年)

 とにかく走る。最後まで走り切る。右サイドバック、右ウイングバックとして果敢な攻撃参加を見せる一方、守備への帰陣も速く、DFとして1対1やクロスを上げさせない守備もできる。攻守に粘り強く、スピード満点でクロスも上手いサイドのスペシャリストは、サイドハーフでもウイングでもその輝きを発揮できる。手堅い守備と鋭いカウンターを武器とするチームにおいて、まさに必要不可欠な存在と言える。

竹内成一郎(聖和学園3年)

 技巧派集団の聖和学園において、185センチのサイズを生かし、ビルドアップの起点になるだけでなく、最終ラインからロング、ミドルレンジの縦パスを打ち込み、攻撃に変化を加える。対人も強く、相手のカウンターを弾き、セカンドボールも回収するなど、攻撃的なチームの中で的確な守備とマイボールにするプレーで安定感をもたらしている。技巧派集団の中にいる堅実かつアイデアを持ったCBとして注目が集まる。

藤井サリュー(山梨学院3年)

 右サイドから矢のように飛び出してきては、切れ味抜群のドリブルとトップスピードから放たれる正確なクロスでチームのチャンスを生み出す。守備面でも球際が強く、背後へ抜け出されてもスピードで追いつき、1対1を制してマイボールにする。高卒プロも十分狙える山梨学院のサイドの元気印は、チームのムードメーカーでもある。

吉岡大和(岡山学芸館3年)

 180センチのサイズを持ち、ボランチとCBの両方をこなせるセントラルプレーヤー。危機察知能力と状況判断能力に長け、鋭い出足のインターセプトやパスコースを限定し、相手が受けた瞬間を狙ってボールを刈り取るなど、守備の駆け引きのうまさを発揮する。奪ってからも味方の動き出しを把握し、的確なパスを供給する。岡山学芸館清秀中でプレーし、6年間かけて岡山学芸館のメソッドを学び成長してきただけに、チームの頭脳としてボランチ、もしくは最終ラインでリーダーシップを見せる。

熊野俊典(米子北3年)

 181センチのサイズと弾き返す力、粘り強いマークで相手を止める力を持つ。1年生の時から最終ラインを束ねてきただけに、ラインコントロールやコーチングは大きく磨き上げられ、ラフなボールにも冷静に対処できるのが強みだ。強豪ぞろいのプレミアリーグWESTで揉まれ、順位こそ現在ギリギリ降格圏外の10位だが、失点数はリーグ6位と堅守を誇る。キャプテンとしてもチームを束ねるCBの夏の躍動に期待したい。

渡部友翔(大津3年)

 昨年から不動の地位を築く、インテリジェンスとテクニックを兼ね備えた右サイドバックだ。豊富な運動量をベースとしながらも、常にサイドバックの位置から全体を見渡し、細かくポジショニングを取り、攻撃に転じた瞬間にはチャンスメーカーとしてだけでなく、フィニッシャーとしても関わることができる。ビルドアップへの関与も実に巧みで、ボランチ、トップ下、サイドハーフとうまく三角形を作りながら、ハーフスペースでボールを受け、スルーパスや同サイド、逆サイドへの展開で攻撃のリズムを生み出す。かなり玄人好みだ。

(安藤隆人 / Takahito Ando)

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安藤隆人

あんどう・たかひと/岐阜県出身。大学卒業後、5年半の銀行員生活を経て、フリーサッカージャーナリストに。育成年代を大学1年から全国各地に足を伸ばして取材活動をスタートし、これまで本田圭佑、岡崎慎司、香川真司、南野拓実、中村敬斗など、往年の日本代表の中心メンバーを中学、高校時代から密着取材。著書は『走り続ける才能達 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、早川史哉の半生を描いた『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』、カタールW杯のドキュメンタリー『ドーハの歓喜』、新刊は『ともに歩き出す サッカーと家族と新しい日常』(ともに徳間書店)。講演家としても全国を回っている。元・名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクター(2022年〜2026年4月)、現・國學院大學体育連合会蹴球部コーチ。

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