カズ、異例の還暦マッチへ「生きているかもわからない」 59歳の変わらぬ姿勢「あくまで公式戦」

福島のカズ【写真:荻島弘一】
福島のカズ【写真:荻島弘一】

来年2月、J史上初の「ダブルヘッダー」でJ3福島vs金沢

 J3福島のFWカズ(三浦知良)が「還暦マッチ」への決意を口にした。カズは23日、福島市内での練習後に来年2月27日にMUFGスタジアム(国立競技場)で行われる金沢とのリーグ戦について「これ以上の幸せはない」と感謝。「いい形で試合を迎えられるように努力したい」と話した。

 2月26日に60歳の誕生日を迎えるカズ。その翌日に国立での特別な試合が決まった。J1川崎対町田の試合に続いてJリーグ創設以来初のダブルヘッダー。「初めてだということですし、聖地で試合ができるというのは、これ以上の幸せはない」と話し「感謝の気持ちを込めて(試合を)迎えたい」と、異例の試合を実現させたクラブやリーグへの思いを口にした。

 ただ、試合は半年以上先。「2月だから、生きているかも分からない」と言いながら「だいぶ先だから。まだ開幕もしていないしね」。新シーズンの目標は、チームのJ2昇格に貢献すること。「それまでに、やらなければいけないことがたくさんある」と真剣な表情で話した。

 試合は後半戦の第24節、全38試合のリーグ戦が中盤から終盤にさしかかるところだ。佳境に入る昇格争いを見据えながら「試合の時点で、上(の順位)で争っているようでないと」と話した。

 クラブ側は特別な演出も検討しているが、カズは「お祭りではない。あくまで公式戦ですから」と冷静。もちろん、出場が約束されているわけでもない。それでも還暦という特別な誕生日を祝うムードになることは確実。だからこそ、チームの状態も、自身のコンディションもいい状態で迎えたい。

 カズは先月13日のJリーグ・オールスター戦で国立のピッチに立ったが、出場すれば公式戦ではJFL鈴鹿ポイントゲッターズ時代の22年10月のクリアソン新宿戦以来。JリーグではJ2横浜FC時代の11年10月、改修前の国立での札幌戦以来となる。

 60歳の区切りとなる2026-27シーズンは8月9日、ホームの讃岐戦で開幕する。「目の前の試合に向けて、いい準備をするだけ」と、いつも通りに話した。「還暦マッチ」に向けても、59歳の姿勢は少しも変わらない。

(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)



page 1/1

荻島弘一

おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング