中井卓大「皆さんが思っているのは」 天才少年→好青年…22歳になった“ピピの素顔”

「ちっちゃい、幼い、ちょんまげしている頃のピピくんだと思うんですけど」
頼もしくなった天才少年が、ついにJリーグへとやってくる。J2のFC今治は7月22日、MF中井卓大を完全移籍で獲得したことを発表。北海道室蘭市で行われているキャンプにはすでに合流しており、明るいキャラクターですでにチームの中心に。同23日には取材に応じ、新たなチャレンジへの意気込みを明かした。
「日本に帰ってくるというよりかは、日本でやるのが海外みたいな感じ、感覚なので。スペインでやるのが当たり前だったので、日本でやるのが海外という感じもあって、日本に住むのも、日本でプレーするのも変な感じはあります」
9歳でレアル・マドリードの育成組織、カンテラに日本人初となる合格。リザーブチームのカスティージャからスペイン3部や4部へとレンタル移籍し、異国の地で1人暮らしをしながら武者修行を繰り返した。「パスタとかけっこう好きなんです。何でも作れますよ」。自炊までこなす好青年へと成長を遂げた。
「ありがたいことにちっちゃい頃から、よくテレビとかに出させてもらっています。たぶん皆さんが思っているのはもうほんまにちっちゃい、幼い、ちょんまげしている頃のピピくんだと思うんですけど(笑)」
天才少年の頃のイメージが強いかもしれないが、今では182センチ73キロのがっしりした体格。「体は自分の思っている以上に大きくなって、もっと細くてなんか小柄なイメージやったというのは言われますね」。ファンからも「ゴツなったな」「こんなにデカいんや」と驚かれることが多くなってきたという。
今回の移籍を発表したクラブ公式Xの投稿も400万を超えるインプレッションを獲得するなど、注目度は依然として高い。「そういうのはけっこう好きなタイプです。注目されればされるほど調子が上がる。ポジティブというかそういう人間なので、そこは全然問題ないです」とその知名度も活かそうとしている。
背番号は80で、登録名は「中井卓大ピピ」。スペイン時代の背ネームには「NAKAI」と入っていたが、今治では本人の希望が通って初めて「PIPI」とした。「最高です」と言うユニフォームに袖を通し、「ぜひ皆さんに、今治に僕のプレーを見にきてほしいです。ピピって呼んでほしいです」と目を輝かせる。
「ニュースになったんですよね1回、中井って呼んでほしいみたいな。でもそれはもう全然そんなことなくて。中井よりもピピ。ちっちゃい頃から、2歳頃からずっとピピって言われていたので、みんなにピピって呼んでほしいです」
スペインでのキャリアは、もしかしたら本人の思い描いていたものではなかったかもしれない。もちろん悔しい思いはしているだろうが、そんな素振りを感じさせない愛されキャラとしてチームに溶け込んでいる。ファンサービスも一人一人に丁寧に対応する真摯な姿勢は、ここからの逆襲を大いに予感させる。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)




















