6部リーグ→デンマーク代表「自分の誇り」 アカデミー受けず…J1新助っ人の異色経歴

FC東京に完全移籍で加入したニコライ・ヴァリス【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
FC東京に完全移籍で加入したニコライ・ヴァリス【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

FC東京のニコライ・ヴァリス「楽しむことと一生懸命プレーすることを両立」

 J1のFC東京はシーズン移行に伴い、北海道・白老町でキャンプを行っている。7月18日には、前日に完全移籍での加入が発表されたばかりの元デンマーク代表MFニコライ・ヴァリスが合流。国内6部リーグ相当のクラブからスタートして同1部の年間MVPまで上り詰めたキャリアを、「一番適した道だった」と語った。

 デンマーク・コペンハーゲン出身で、BKスキョルドという地元のアマチュアクラブでキャリアをスタートさせたヴァリス。そこから毎年のようにステップアップを果たし、2019年7月に同1部のシルケボーIFに移籍。ブレンビーIF時代の2023-24シーズンには31試合13ゴールの活躍で、リーグの年間MVPに選ばれた。

「自分にとってはベストな方法だったかなと思っていますし、そういったキャリアを築いたことは自分の誇りでもあります。子どもの頃は楽しくプレーすることが第一だったので、アカデミーを受けることはなかったんです。その結果が今の位置にいるのかなと、自分のキャリアに関しては誇りに思っています」

 2023年9月7日に行われたEURO予選のサンマリノ戦では、デンマーク代表に初選出されてデビューも飾った。アマチュアクラブからキャリアを始めた選手がA代表まで上り詰めるのは、もちろんデンマークでも異色のキャリア。国内メディアで経歴にフォーカスされたこともあるが、本人はあまり意識していない。

「サッカーを始めた地元のクラブでシニアのチームに行ったので、特に環境面に関してはそこまで気にならなかったのかなというのはあります。他の選手が通った環境と比べると良くなかったのかなとは思いますけど、そこは気にならなかったというのが正直なところです」

 自宅から自転車で5分くらいだという地元クラブだったこともあり、居心地の良い環境でサッカーに打ち込むことができた。そのため、アカデミーの厳しい生存競争に巻き込まれず、遅咲きながらも才能を開花させることに成功した。

「楽しむことと一生懸命プレーするということを両立できたのかなと思っています。今言えるのは、自分にとってはこれが一番適した道だったのかな、適したキャリアの進みだったのかなと思います。一歩一歩できることをやっていった結果が、今の位置にいると思っています」

 21日に行われた名古屋グランパスとのトレーニングマッチに途中出場し、実戦デビューを飾ったヴァリス。活躍を予感させるスケールの大きさだけではなく、積極的にチームに馴染もうとする姿も印象的だった。スター選手になった今でも笑顔を絶やさないキャラクターで、日本でもすぐに人気者になりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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