小川航基、鎌田大地に「逆ギレされました」 起死回生の同点弾演出…歓喜の瞬間の裏側告白

小川航基【写真:徳原隆元】
小川航基【写真:徳原隆元】

後半44分に放ったヘディングシュートは鎌田に当たってゴールネット揺らす

 チームを救うヘッドだった。日本代表は6月14日(日本時間15日)、北中米W杯の初戦オランダ戦に2-2で引き分けて、勝ち点1を手にした。1−2と1点ビハインドの後半30分、3人交代の1人としてピッチに送り出されたFW小川航基は、後半44分にMF伊東純也のCKから打点の高いヘディングシュートを放った。このボールがゴール前にいたMF鎌田大地に当たってゴールに決まり、2−2の同点に追い付いた。

 試合後、取材に応じた小川はピッチに送り出される際の気持ちについて「本当に自分が小さい頃からずっと目指してきた、思い描いた場所に立てた時は、自分のためというのもそうですが、いろんな人が今、得点をほしがっていると感じましたし、みんなの助けになりたいという強い気持ちでした」と振り返った。

 CKを得た際にオランダの守備を見た小川は、あらためてオランダの高さを実感しながらも「あそこしかないと思っていた。あそこからしかゴールが生まれなさそうだな」と、自分がどう動くべきかを感じ取っていたという。そして「純也くんもそれをわかっていて、本当に意思疎通があった素晴らしいゴールだったのかなと思います」と、キッカーの伊東と短い時間のなかで狙いを共有できていたと振り返った。

 ゴールを取る力に関しては、自信を示していた小川は、あらためてこのゴールにつながるシュートを放てたことで「この舞台で発揮できたというのは、自分の力を信じる良いきっかけにもなった」と大舞台で放った一撃を振り返り「本当に僕がゴールを取るって言うところに関しては、自信を持っていますし、今もそうです。それをこの舞台で発揮できたというのは、自分の力を信じる良いきっかけになった」と胸を張った。

「記録上は大地くんのゴールになっちゃいましたが」と苦笑しつつ「自分のゴール(かどうか)というよりも、今日は前半から本当にチーム力を見た」と、全員の力でもぎとった1点だという。「『みんなで勝つんだ』っていうところに、すごい前半から僕自身も勇気をもらっている。本当に自分がやらなきゃという強い思いを持って、試合に入りました」と、前半をベンチで過ごしたからこそ、よりやらなければいけないという強い覚悟が出たと振り返っていた。

 公式記録で自身のゴールにならなかったことには笑いながら「なんて良いっていいのか分からないので、なんかモヤモヤしています」と正直に告白しつつも「(4年前に)クロアチアに負けた火から、ずっと『オレがやってやる』っていう気持ちでいましたし、あの日、テレビの前で見た光景は今でも覚えている。今もすごい悔しい気持ちで、本当にオレがやってやるんだという気持ちで、インスタに投稿したことも覚えています。こういった形でチームに貢献できて嬉しく思いますが、本当に1試合目が終わっただけ。これから先、決勝までずっと続いていくと思うので、また準備したい」と、この先の戦いに気持ちを向けた。

 ゴール後、大いに喜んでいた小川だったが、鎌田自身はしっかり自分が決めたという意識があったようで、小川は「逆ギレされました。『オレのゴールなのに、おまえが喜び過ぎるから、オレのゴールじゃないみたいな雰囲気になった』って。そんな風に言われるのはよくわからないです」と、言いたいことを言いあえているチーム内の雰囲気の良さをうかがわせた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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