U-20中国代表、異例の参戦計画に“NO”! 独4部クラブが反対の姿勢を表明

東京五輪に向けた強化策として、独4部リーグ南西地区への参戦計画が浮上

 ドイツサッカー連盟(DFB)は同国4部リーグに相当するレギオナルリーガ・ズュートウェスト(南西地区)に、2020年東京五輪に向けた強化を目論むU-20中国代表チームが参戦するプランを明らかにした。しかし、同ディビジョンのSVヴァルトホーフ・マンハイムというチームは、この計画に「NO」を突きつけている。

 同クラブはクラブ公式フェイスブックで声明を発表。「SVヴァルトホーフはU-20中国代表との対戦に“NO”だ」と反対の姿勢を明らかにした。

 現在、南西地区リーグは19チーム制で行われている。DFBはここへ、ドイツとパートナーシップを結んでいる中国から若手チームを参戦させることを計画。試合はリーグ戦の結果に関係なく、全てドイツチーム側のホームで行われる。また中国サッカー協会からは、毎試合1万5000ユーロ(約190万円)の報酬がドイツのクラブへ支払うことなどが提案されていた。

 しかし、こうした施策についてSVヴァルトホーフのマーカス・コンプ取締役は「たとえマーケティングの面では良い面があるとしても、地域性が完全に失われるべきではない」とコメント。「地域やクラブこそが最も重要なことである。それが我々の意見であることを明確にしておく」と断固反対の意思を強調した。

 若年層の代表強化に乗り出す中国と世界王者ドイツの4部リーグによる異例の取り組みは、実現するのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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