バルサ育ちの20歳日本人は「違いを生む」 左足で超ロングアシスト…代表OBも期待「すごく楽しみ」

【専門家の目|太田宏介】髙橋仁胡のピンポイントアシストに脚光
オランダ2部アルメレ・シティFCは現地時間4月29日、プレーオフ1回戦でFCデン・ボスと対戦し、3-2の勝利を収めた。この試合で先発出場したアルメレ・シティDF髙橋仁胡は絶妙なロングパスから得点を演出。元日本代表DF太田宏介氏が注目している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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シーズンを5位で終えたアルメレ・シティは第1戦で同9位のボスと対戦。先に2点を先行される苦しい展開となったが、後半に2得点を奪い追い付く。そして終了間際の後半43分に髙橋が見せた。
自陣のセンターサークル付近で右サイドからのロングボールを受ける。ボールが空中にある間に、前線の様子を見た髙橋は、ボールをコントロールしてからハーフウェーラインの数メートル手前からロングボールを最前線に送る。ボールはピンポイントで最終ラインの裏を取ってエリア内に走り込んだFWマーリー・ドースの元へ。ドースはトラップして右足でシュートを決め、チームに決勝点をもたらした。
「対角のところは、ずっと狙っていたと思うからこそあのロングフィードだったと思いますし、得点に絡むとかアシストするとか、サイドからの深い位置からのクロスじゃなくて後方からでも一発で局面を変えられるプレーは、これからステップアップしていくなかで、絶対的に必要なものだと思う。この視野と左足の質はこれからすごく楽しみですね」
現在20歳の髙橋は日本人の母とアルゼンチン人の父を持ち、スペインで育った。2019年にバルセロナの下部組織に加入し、飛び級の形でフベニールAに在籍。しかし怪我の影響もあり24年に退団すると、同年7月にセレッソ大阪へ加入した。昨年はリーグ戦22試合に出場。今季はチームが連携するアルメレ・シティへ半年のレンタルで加わった。
「僕はすごい好きな選手で、セレッソで負傷もあって思うようなプレーができなった時期もありましたが、まだ20歳で経験も豊富じゃないですか。この経験を積み重ねながら、まだまだこれからの選手だと思いますし、ただのSBではなく配給役として違いを生む選手だなと。中に絞ってボランチ的な役割でボールを受けることもできますし、僕はアウトサイドでのプレーしかできなかったからこそ、インサイドも入ってプレーできるサイドバックがすごいな、羨ましいなと思います。海外で揉まれてきただけに精神的にもかなりタフだと思うので、同じ左サイドバックとして僕はすごく期待している選手の一人ですね」
同じ左利きである太田氏も一目置く存在の髙橋。各年代の代表でも継続的に招集されているだけに、将来A代表の左サイドを任せられる選手に成長してほしいところだ。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。




















