欧州クラブがJ2アカデミー訪問 昨年からパートナー契約…幹部来日でサッカー教室開催

ボーフムがジュビロ磐田を訪問し、長田莉奈が講義で自身の経験を伝えた
ドイツ・ブンデスリーガ2部のVfLボーフムは11月、パートナーシップ契約を結んでいるジュビロ磐田を訪問した。女子トップチームのFW長田莉奈(リナ・バックハウス)による講義と、U16-U21スポーツダイレクターによるトレーニングクリニックを開催。磐田アカデミーの選手たちと有意義な時間を過ごした。
今回来日したのは、ボーフムの役員兼マーケティング責任者を務めるアンドレアス・クルイ氏、国際部門担当者のヨナ・サッセ氏、U16-21スポーツダイレクターのマクシミリアン・コーゲル氏、インターナショナルコーチのジモン・ハルザー氏、そして、ヴェルダー・ブレーメンのGK長田澪を兄に持つ長田だ。
過去に小野伸二、乾貴士、田坂祐介、浅野拓磨が所属し、現在は三好康児がプレーするボーフム。磐田とは昨年3月にパートナーシップを締結し、今年3月には更新している。提携内容としては「人材育成のための人的交流」「情報収集」を主な目的とし、今回の講義とトレーニングクリニックはその一環となる。
契約締結時には、磐田の藤田俊哉スポーツダイレクターが「歴史のなかから学ばせていただくことも多くありますし、これがスタートラインとなってお互いのレベルアップのために、情報交換をしたりフットボールの仲間として共に成長し、高め合う存在になれたらと思っています」などとコメントしている。
また、「もちろんVfLボーフムのあるヨーロッパが、よりレベルが高いのは承知の上で、日本からも何か提供できるような、そんな存在を目指していきたいと思います。そしてこの出来事がトップチームだけじゃなく、ジュビロに関わる全ての関係者の刺激になれば良いと思います」と相互的な好影響を目指す。
JFAアカデミー福島で育ち、15歳でドイツに渡った長田。自身の経験や日本とドイツの文化やサッカーの違いなどを講義で伝えると、磐田U-15の選手たちは熱心に聞き耳を立てた。さらには、トレーニングクリニックでも通訳として伝えるなど、サッカーを通して交流。両クラブにとって貴重な時間となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)



















