英記者絶賛の24歳は「日本の心臓」 DFラインでも若い力が台頭…ガーナ戦先発11人採点

ガーナ戦の先発11人を英記者が採点【写真;徳原隆元】
ガーナ戦の先発11人を英記者が採点【写真;徳原隆元】

日本がガーナに2-0で完勝。24歳の佐野が採点はトップ

 日本代表(FIFAランク19位)は11月14日、豊田スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2025でガーナ代表(同73位)と対戦し、2-0で勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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  ◇   ◇   ◇

<GK>
■早川友基 6.5
 鈴木彩艶がパルマで指を負傷していなければ、このガーナ戦の先発があったかどうかは疑問だ。しかし、鹿島アントラーズのGKはアウェーチームの脅威がほとんどなかった試合を問題なく過ごした。最終ラインの背後へのパスを予測する動きは鋭く、堅実なパフォーマンス。

<DF>
■渡辺剛 6
 フェイエノールトのDFは右のセンターバックとして日本代表として8試合目の出場。ガーナの攻撃陣と激しく戦い、多くのチャンスは作らせなかった。

■谷口彰悟 6.5
 3バックの中央で今回も安定していた。このベテランCBは狡猾さと経験を生かし、90分間を通してガーナの攻撃陣にほとんどチャンスを与えなかった。

■鈴木淳之介 7
 サムライブルーで試合を重ねるごとに成長を見せており、左CBでまたしても力強いパフォーマンス。献身的な守備だけでなく、攻撃でも貢献。終盤には藤田譲瑠チマのチャンスを演出したが、シュートは外れた。

<MF>
■堂安律 7.5
 この試合も右サイドで強烈なパフォーマンスを見せ、ウイングバックのポジションを自分のものにしつつある。久保建英との連係はやはり脅威で、ゴールは彼が最も得意とする形だった。ニアポストを破ったクレバーなフィニッシュは、相手GKにとってノーチャンスだった。

■佐野海舟 8
 堂安がサイドで輝きを放った一方で、この試合の主役はまさに日本の心臓といえるこの男だった。マインツのMFは遠藤航の後継者として現在だけではなく、未来に向けても重要な存在であることを示した。ボール奪取と前線へボールを運ぶ動きで日本に先制点をもたらした。

■田中碧 7
 シルクのように滑らかな彼のプレーはいつ見ても楽しい。佐野とのコンビで快適にプレーし、ガーナのフィジカルの強さにもうまく対応した。セットプレーからもガーナにいくつかの問題を引き起こしていた。

■中村敬斗 6
 左ウイングバックとして出場したが、比較的静かな夜を過ごした。最初の45分はあまり目立てず、堂安のシュートチャンスを演出したが、それはブロックされた。69分には自ら惜しいシュートを放ったが、それも枠を捉えることはできなかった。

■久保建英 7
 彼の最高のパフォーマンスではなかったかもしれないが、堂安との連係やより中央に位置したときのプレーはやはり脅威となっていた。巧みなコーナーキックから堂安へチャンスを供給したが、シュートはクロスバーを越えた。

■南野拓実 7
ファインゴールで日本を勝利に導いた。モナコのMFは前半6分のチャンスはものにできずも、16分のゴールで帳消し。いくつか良いボールタッチも見せた。

<FW>
■上田綺世 6
この男の最大の長所はボールを受け、他のプレーヤーを生かす能力だが、この試合ではそういったプレーは最小限だった。何本か放ったシュートも枠を捉えきることはできなかった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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