本田がFK弾、70メートルドリブルも披露

　そして、本田にも歓喜の瞬間が訪れた。同28分、ゴール正面23メートルの位置でFKのチャンスを得ると、キッカーを任された。短い助走からゴール右サイドを狙った左足シュートは、スピードも十分で鋭く曲がり落ちるとGKミランテの手を弾き飛ばすようにサイドネットに吸い込まれた。本拠地サンシーロは、ゴール後のアナウンスで「ホンダ！」のコールがこだました。遅まきながらも、これが今季の初ゴールになった。

　その後も自陣からのカウンターで70メートルほどドリブルからラストパスを狙うなど、本田は精力的なプレーを見せた。ミランが最後まで攻め続けた試合は、アディショナルタイムにFWジャンルカ・ラパドゥーラが決めて3-0で終了。ミランは勝ち点を63に伸ばして6位を決定し、来季のEL出場権を獲得。3季連続で離れていたヨーロッパの舞台への復帰を決めた。

　 そして本田は、今季限りでの契約満了が決定的な状況になっている。３年半を過ごしたミランでのホーム最終戦で、ミランでの公式戦通算１１ゴールを決めた。今季は前節まで９８分間出場の無得点と完全に沈黙していたが、サンシーロに詰めかけたミラニスタに惜別の一撃を決めた。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images