初招集組の起用法「割って入れる」 森保ジャパンの「予想布陣」…ボランチ組み合わせに“要注目”

11月シリーズの予想布陣【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
11月シリーズの予想布陣【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

小久保、北野、後藤の3人が初招集となった

 日本サッカー協会(JFA)は11月6日、キリンチャレンジカップ2025に臨む日本代表(SAMURAI BLUE)メンバーを発表した。14日にガーナ代表(豊田)、18日にボリビア代表(国立)と対戦するなかで、初招集が3人。三笘薫(ブライトン)、伊東純也(KRCヘンク)といった両翼が不在のなか、11月シリーズで各選手がどのポジションで起用されるか予想する。

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 GKには鈴木彩艶(パルマ)、早川友基(鹿島アントラーズ)の常連組に小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)が初招集。鈴木彩は直近のリーグ戦で持ち前のロングキックからゴールを演出しているだけに、攻撃につながるプレーにも期待したい。

 最終ラインでは、DF板倉滉(アヤックス)が復帰。DF陣ではいまだに負傷者が多いが、10月シリーズではDF鈴木淳之介(コペンハーゲン)が存在感を見せた。ブラジル戦では、試合後に南野拓実(ASモナコ)と、上田綺世(フェイエノールト)がMVPに指名する活躍ぶり。所属するコペンハーゲンでもUEFAチャンピオンズリーグに出場するなど、着実に経験を積んでいる。

 中央のセンターバック(CB)は渡辺と谷口が候補。右CBには板倉と、10月シリーズで出場のなかったDF安藤智哉(アビスパ福岡)が海外組に割って入ることができるか。左CBは瀬古歩夢(ル・アーヴル)と鈴木淳が競うことになりそうだ。

 これまで継続して招集されていた長友佑都(FC東京)、望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)が天皇杯準決勝を控えているためメンバー外に。特に長友については森保監督も「彼の不在は大きい」と認めたが、「全ての選手がリーダーシップを発揮するいい機会」と各選手の奮起を促した。

 中盤では負傷のため10月シリーズの参加を見送ったキャプテンの遠藤航(リバプール)が復帰。ダブルボランチは遠藤、鎌田大地(クリスタル・パレス)、田中碧(リーズ)、佐野海舟(マインツ)、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)の中から組み合わせか。鎌田はクリスタル・パレスでボランチとしてチームの中心的選手になっており、9月のプレミアリーグ月間最優秀選手の候補にも選ばれた。日本代表としても鎌田のボランチ起用が増えており、招集外が続く守田英正(スポルティング)を含めて、熾烈なポジション争いになりそうだ。

 ウイングバック(WB)では三笘が10月シリーズに続いて招集外で、伊東も怪我のため不在に。左WBは中村敬斗(スタッド・ランス)と前田大然(セルティック)、右WBには堂安律(フランクフルト)、19歳でメンバー最年少の佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)と、DFとして招集された菅原由勢(ブレーメン)がこのポジションで絡んでくるか。

 10月シリーズのパラグアイ戦後に負傷の影響でチームを離脱した前田は直近のカップ戦で延長後半10分までプレー。ゴールは奪えなかったがコンディションも上がってきている。E-1選手権以来のメンバー入りとなった佐藤は、2列目のシャドーでもプレーが可能。日本代表の最年少ゴール記録(元日本代表・金田喜稔氏の19歳119日)の更新を狙えるだけに、初ゴールという結果にも期待をしたい。

 そして、初招集となった北野颯太(ザルツブルク)は2列目での起用が濃厚だ。現在21歳で、今年6月にセレッソ大阪からザルツブルクに移籍をして海外初挑戦。リーグ開幕戦からスタメンを勝ち取り、即ゴールを決めると、ここまで10試合で4ゴール2アシストを記録。欧州でも結果を残していたなかでの初選出となった。

 森保監督は会見で北野について、これまでシャドーで出場してきた南野拓実(ASモナコ)、久保建英(レアル・ソシエダ)らの主力組に「割って入れる」と評価。C大阪に所属した時から「確実に成長している」と期待を寄せる。負傷から復帰したばかりの久保については「プレーのキレ自体は間違いなくあった」と直近のコンディションを見たうえで判断したと明かした。

 そして1トップには上田綺世(フェイエノールト)、小川航基(NECナイメヘン)と初招集の後藤啓介(シント=トロイデン)。初招集の後藤は今季のリーグ戦で第3節から11試合連続で出場中。森保監督は後藤について、シント=トロイデンでスタメンを勝ち取ったことを評価し、「運動量が多く、攻守に関わって最後に点を取れるのが彼のいいところ」と太鼓判を押す。

 10月の2試合では、町野修斗(ボルシアMG)が後半途中から投入され、2トップのオプションが増えた。4人のなかから1トップだけではなく、2トップでの同時起用の可能性も大いに考えられる。

 森保監督にとって18日のボリビア戦が記念すべき代表通算100試合目となる。本格的なオプションになりつつある2トップや、初招集メンバーの起用法にも注目しながら、年内最後となる連戦をいい形で終えられるだろうか。

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