スタジアム沸かせた飛び道具「興奮した」 華麗なFK弾の裏側「結局迷ってうまく蹴れない」

華麗なFKを沈めた広島MF東俊希
サンフレッチェ広島は11月1日のルヴァンカップ決勝で柏レイソルに3-1で勝利し、2022年大会以来3大会ぶり2度目の優勝を果たした。強固な守備、そしてセットプレーという飛び道具で点を取れることでタイトルを引き寄せた。
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広島の3ゴールは、いずれもセットプレーから。1点目と3点目がMF中野就斗のロングスローからの攻撃であり、2点目はMF東俊希の左足での直接FKだった。前半で奪った3点のリードをしっかりと生かし、今季のJリーグを席巻している柏の反撃を1点に抑えてしっかりとタイトルをつかみ取った。
2点目の直接FKを決めた東は「この大舞台であのFKを決められる、そういう力を示すことができたと思いましたし、興奮しましたね」と言い「(ゴールから)近くもなく、遠くもなかったので、ファウルがあった時点で自信はありました」と、蹴る前から決められる予感があったと明かした。
相手の壁やGKの仕草を見てシュートコースを決める選手も多いが、東は「選択肢を持ってしまったら結局迷ってうまく蹴れないので、壁を越すこと、あのコースに蹴ると決めていました。壁を越せれば落とせると思ったので、壁を越すことだけ気をつけました」と、駆け引きなどをせず、自身が信じたコースに蹴ることを決めていたという。
6万人を越す観客を集めた国立を沸かせた直接FKだったが、この素晴らしいFKが見られない可能性もあった。今週の練習中に東はゴールを決めた左足を打撲し、決勝に間に合わない可能性もあったという。2022年の決勝時にも負傷で戦列を離れていた東は、「決勝に出られるか不安な部分もあったのですが、トレーナーのみなさんが相当時間をかけて治療をしてくれて、今日良い状態で迎えられたので感謝したいです。怪我をしたことがあまりなかったので、こういう運命なのかと思うほど……、まぁ、そこまでネガティブにはなりませんでしたが、決勝は痛くても出るつもりでしたし、出してくれた監督にも感謝ですし、治療してくれた人たちにも感謝したいです。アドレナリンが出たら大丈夫なけがだったので、あとは気持ちだと思ってやりました」と、周囲への感謝を繰り返した。
彼を支えてくれた人たちにも大きな恩返しとなるゴールを決めた東は、「点を取ることもなかなかないですし、この舞台で点を取り、勝利に貢献できたことが嬉しいです」と、ピッチに立ってつかんだタイトルを喜んだ。
















