“難易度マックス”場面も「素晴らしい判断をした」 J1主審の対応に称賛「自信を持って話している」

今村義朗レフェリーの判断に注目が集まった
Jリーグ審判レポート(シンレポ)が公開され、先週末のJ1第34節の湘南ベルマーレと京都サンガF.C.の対戦から、京都のDF鈴木義宜にレッドカードが提示された場面が取り上げられた。
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この場面では湘南のロングボールにDF中野伸哉が抜け出してトラップした瞬間に鈴木のタックルが中野の足に接触して転倒。ボールとプレーの状況から今村義朗レフェリーは決定的な得点機会の阻止(DOGSO)としてレッドカードを提示した。一方で、中野の足に当たったボールは並走してきたMF小野瀬康介の前にこぼれ、相手GKと1対1の状況にも見えたことからアドバンテージ採用の可否も議論になる場面だった。
元日本代表DF太田宏介氏は「レッドカードは間違いないと思う」としたうえで、アドバンテージの判断について「中野選手がワンタッチしたことで(GKと)1対1になるものの、ワンタッチでシュートを打てるバウンドでもタイミングでもない。後ろから来る福田心之助選手も足が速いので、トラップした後なら突ける距離感だと思う。ここでプレーを切ったのも、レッドカードも正解だと思う。即座に迷わずカードを出して、その後の選手とのコミュニケーションでも主審が自信を持って話しているのが印象的。短い時間で素晴らしい判断をしたのでは」と話した。
日本サッカー協会(JFA)審判マネジャーの村上伸次氏は、「このシーンは難易度マックス」としたうえで、DOGSOの場合における競技規則について「アドバンテージをかけた場合は、レッドカードではなく一段落としてイエローカードになる」と説明する。
そのうえで、前半45分で湘南が1-0のリードだったことを踏まえ、「もしアドバンテージをかけて、シュートが入ろうが入るまいが警告になる。ファウルが起きた時間帯、湘南が1-0で勝っている。京都の選手が1人退場になるのと、退場にならずにペナルティーエリア外でフリーキックから再開とどちらが良いか(主審は考える)」と解説した。
村上氏はこの判定について「受け入れられるもの」として、「笛で止めてファウルならDOGSO(レッドカード)。コンマ何秒か遅らせて、シュートが外れた。そしてイエローカードを出したとしても受け入れられる」と話した。
太田氏は元選手の目線として「(湘南の選手は)ちょっと冷静になったら、結果的に一発レッドで1人少なくなった方が自分たちが有利に戦えるので、『流してよ!』という気持ちも分かるけど、選手たちは冷静になった時に考え方は変わると思う」と話していた。




















